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クリニック・病院の
ホームページ制作|医療広告ガイドラインと集患の実務

公開日 2026.06.18最終更新 2026.06.18読了 約17分
クリニック・病院のホームページ制作|医療広告ガイドラインと集患
▶ この記事の結論

クリニックのホームページは、デザインの良し悪しよりも先に医療広告ガイドライン(医療法)を守れているかが問われます。一般的な企業サイトでは当たり前の「お客様の声」「日本一」「ビフォーアフター」が、医療では規制の対象になり得るからです。後から削るやり直しは、費用も時間も無駄にします。本記事は、規制の骨格を正確に押さえたうえで、それでも患者に選ばれ・予約につながるサイトをどう作るかを、院長・事務長がそのまま判断に使える形で、体験談・症例写真・費用表示・集患の実務まで一気に整理します。

結論:クリニックのホームページは「規制順守」と「集患」を同時に設計する

最初に結論からお伝えします。クリニック・病院のホームページで失敗を避ける最短ルートは、医療広告ガイドライン(医療法に基づく規制)を正確に守ることと、患者が来院を決められる情報設計にすることを、最初から一体で考えることです。順番を間違え、見栄えの良いデザインや派手な訴求を先に作り込み、後から規制で削る——という進め方は、費用も時間も無駄にします。

一般の業種では当たり前の「お客様の声」「○○No.1」「施術前後の比較写真」といった表現が、医療では規制対象になり得ます。逆に、規制を守りながらでも、診療内容・医師の人柄・アクセス・初診の流れを誠実に伝えれば、患者の不安は十分に下げられます。本記事は、まず規制の骨格を正確に押さえ、そのうえで集患の実務に落とし込む構成で解説します。なお、本記事は一般的な解説であり、個別表現の適否は管轄保健所等への確認を前提としてお読みください。

本題に入る前に、全体像を一度つかんでおきましょう。クリニックのホームページ制作は、大きく「守りの設計」と「攻めの設計」に分けて考えると整理しやすくなります。守りの設計とは、医療広告ガイドラインに沿って、書いてよいこと・書いてはいけないことを線引きする作業です。攻めの設計とは、その枠のなかで、患者が来院を決められるように情報を並べ、予約までの導線を整える作業です。この二つは対立しません。むしろ、正確で誠実な情報ほど患者に安心を与えるため、規制を守ることがそのまま集患の質を高める——これが本記事を貫く考え方です。以下、守りの論点から順に見ていきます。

そもそも「医療広告」とは何か——誘引性と特定性

医療広告ガイドラインを理解する出発点は、「何が広告に当たるのか」です。一般に、医療広告の規制対象となるのは、次の二つをともに満たす表示だとされています。

  • 誘引性:患者の受診等を誘引する意図があること
  • 特定性:医業を提供する者(医療機関や医師)が特定できること

ホームページや看板、チラシ、検索連動広告などはこの考え方で判断されます。ここで重要なのは、ホームページは「患者が自ら求めて入手する情報」と位置づけられ、後述する限定解除によって、本来は広告できない事項も一定条件下で掲載できる、という点です。つまりホームページは「何でも書ける場所」ではなく、「条件を満たせば幅広く書ける場所」と理解するのが正確です。

ポイント:ホームページだから自由、ではありません。限定解除の条件を満たして初めて、症例写真など本来制限される情報を扱えるようになります。

もう少し具体的に見てみましょう。クリニック名や医師名が分かる状態で、診療内容や治療を紹介し、来院を促すような表示は、媒体がホームページであれ、検索連動広告であれ、SNSであれ、医療広告として扱われ得ます。逆に、学術論文や、一般的な健康情報をクリニックと結びつけずに解説するコンテンツなど、誘引性・特定性のいずれかを欠くものは、規制の対象外と整理されることがあります。とはいえ実務では、健康コラムであっても末尾に自院の予約導線を強く置けば誘引性を帯びる、というように境界はあいまいです。「これは広告ではないから大丈夫」と安易に判断せず、来院を促す要素が少しでも含まれるなら広告として扱うくらいの慎重さが安全です。

また、医療法の広告規制は、いわゆる「広告可能事項」を法令・告示で限定し、それ以外は原則として広告できないという建て付けになっています。診療科名、医師の氏名や経歴のうち定められた範囲、施設の構造設備、提供する医療の内容のうち認められた事項などが広告可能事項とされ、これを土台に、ホームページでは限定解除によって表現の幅が広がる、という二段構えで理解すると整理しやすくなります。

禁止される広告——虚偽・誇大・比較優良・公序良俗

医療広告で明確に禁止されているとされる代表的な類型を、院長・事務長が現場で見分けられる形で整理します。実際の文言は厚労省のガイドラインおよび事例解説書で確認することを推奨します。

類型考え方避けたい表現の例
虚偽広告事実に反する、または効果を保証する内容「必ず治る」「100%安全」「絶対に再発しない」
誇大広告事実を著しく誇張し、誤認させる内容「最先端の治療で誰でも改善」「痛みは一切ない」
比較優良広告客観的裏付けのない優位性の主張「日本一の実績」「地域で最も優れた」
公序良俗・品位を欠く広告過度な費用訴求や品位を損なう内容「期間限定○%OFF」「今だけ無料」を強調

とくに「最上級表現」と「比較」は、無意識に書いてしまいがちです。実績や強みを伝えたい気持ちは自然ですが、創作した数値や順位、根拠の薄い断定は使わないのが原則です。事実であっても、誤認を与える見せ方は誇大広告に当たり得ます。伝えたい強みは、診療体制・対応疾患・設備・診療時間といった確認可能な事実に置き換えると安全です。

もう一つ見落とされがちなのが、品位を損なう広告の論点です。費用の安さや無料を前面に押し出すキャンペーン的な訴求、「今だけ」「先着」といった射幸心をあおる表現は、医療の品位にそぐわないとして問題視され得るとされています。割引そのものが直ちに違法というわけではありませんが、価格訴求を強調しすぎると、医療を消費財のように見せることになり、規制の趣旨と衝突しやすくなります。価格は事実として淡々と示し、煽らない——これが医療における基本姿勢です。

公開前のセルフチェックとして、次の問いを使うと多くのリスクを事前に拾えます。いずれも「はい」と即答できない表現は、見直しの対象と考えてください。

  • その数値・順位・実績には、確認できる根拠があるか
  • 「必ず」「絶対」「最高」「No.1」など、保証や最上級の言葉を使っていないか
  • 他院と比べて優れていると読める表現になっていないか
  • 効果を断定し、副作用や限界に触れずに良い面だけを見せていないか
  • 割引や無料を、過度に煽る形で強調していないか
クリニック・病院のホームページ制作|医療広告ガイドラインと集患 に関する解説イメージ

体験談(口コミ)の扱い——原則は掲載不可とされる

もっとも相談が多いのが「患者さんの声を載せたい」というテーマです。結論として、治療内容や効果に関する患者の体験談は、ホームページであっても掲載できないとされています。体験談は限定解除の対象に含まれないためです。

その理由として、厚生労働省は「体験談は、個々の患者の状態等によって感想が異なり、他の患者に誤認を与えるおそれがある」という趣旨の考え方を示しているとされています。良い体験談だけを並べれば、典型的・平均的な結果であるかのような誤った期待を生みかねない、ということです。

  • 治療効果に関する体験談:「○○が治った」「効果があった」などは不可とされる
  • 治療効果に関しない感想:受付対応や院内の雰囲気など、効果と無関係の内容は許容され得るとの解説もあるが、線引きは微妙
  • 第三者の口コミサイト:自院が依頼・関与して作為的に評価を集める行為は、広告規制や他法令の観点で問題になり得る

「効果と無関係なら載せてよい」という説明は一見便利ですが、実務では効果への言及か否かの判断が難しく、トラブルの火種になりがちです。迷う体験談は載せない、そして掲載判断は管轄保健所等に確認する——という保守的な運用を推奨します。

実際に、過去には大手の美容医療を含め、体験談の削除や症例写真への必要情報の付記といった是正が行われた例も報じられています。医療広告は、行政による指導・是正の対象となり得る分野です。違反が指摘されれば、修正対応の手間だけでなく、患者からの信頼を損なうおそれもあります。「他院も載せているから」という理由は、自院の安全を保証しません。横並びではなく、自院として規制を守れているかで判断することが大切です。

では、体験談を使えない代わりに何で信頼を伝えるか。ここで効くのが、これまで述べてきた事実ベースの情報です。対応できる疾患・症状、診療の方針、医師の専門分野、設備、診療時間、アクセスのしやすさ——こうした確認できる情報をていねいに整えるほうが、作為的に集めた「良い口コミ」よりも、長期的には強い信頼を生みます。規制は表現を縛ると同時に、誠実な医療機関が正しく評価される土台にもなっているのです。

ビフォーアフター写真と「限定解除」の正しい使い方

症例写真(ビフォーアフター写真)は、一定の要件を満たせば掲載可能とされています。この「本来は制限される情報を、条件付きで掲載できるようにする」仕組みが限定解除です。ホームページのように患者が自ら求めて入手する情報が対象で、不特定多数に一方的に届くチラシ・看板・テレビCM等には適用されないとされています。

限定解除の要件(一般に挙げられるもの)

  1. 患者等が自ら求めて入手する情報を表示するウェブサイト等であること
  2. 表示内容について、患者等が容易に照会できるよう問い合わせ先を明示すること
  3. 自由診療では、通常必要とされる治療等の内容・費用に関する情報を提供すること
  4. 自由診療では、主なリスク・副作用等に関する情報を提供すること

保険診療では上記のうち該当する要件、自由診療ではこれらすべての充足が必要とされています。さらに、症例写真そのものについても注意が必要です。

論点考え方
加工・修正実際と異なる印象を与える加工は虚偽広告に該当し得る
撮影条件角度・照明・メイク等を変えて良く見せると誇大広告に該当し得る
情報の場所費用やリスクを別ページに離して置くと誤認の原因になり得る
複数治療の一括掲載治療ごとに内容・費用・リスクをセットで記載するのが基本

つまり、「写真+治療内容+費用+主なリスク・副作用」を一組として、各症例に添えるのが安全な作法です。見栄えのために条件をそろえない、効果を強調するために情報を省く、といった運用は規制違反のリスクを高めます。

なお、限定解除の要件は保険診療と自由診療で扱いが異なるとされます。一般に、保険診療では「自ら求めて入手する情報であること」「問い合わせ先の明示」といった要件で足りるのに対し、自由診療ではこれに加えて治療内容・費用、主なリスク・副作用の情報提供まで求められる、という整理です。自由診療の症例ほど、添えるべき情報が多くなると覚えておくとよいでしょう。

実務では、各症例写真に次のような注記をセットで添える運用が分かりやすいでしょう。あくまで一例であり、診療科や治療によって必要な記載は変わります。

【治療名】〇〇/【治療の内容】〇〇を行う施術です/【費用】標準的な総額 約〇〇円(自由診療)/【期間・回数】おおよそ〇回・〇か月/【主なリスク・副作用】腫れ・内出血・痛み 等/【お問い合わせ】電話・メール等の窓口

このように「写真の隣に必要情報が揃っている」状態を保つことが肝心です。費用やリスクをページ下部や別ページにまとめてしまうと、写真だけが独り歩きし、誤認を与える原因になり得ます。

自由診療では費用・リスク・副作用を明確に

自由診療を扱う場合、限定解除の要件としても、患者保護の観点としても、費用とリスクの明記が要になります。曖昧な表現は誇大広告に近づくため、できる限り具体的に示します。

  • 費用:標準的な総額の目安を示す。「○円〜」だけで上限や追加費用が不明な書き方は避ける
  • 治療期間・回数:標準的な目安を示し、過度に短く見せない
  • リスク・副作用:主なものを具体的に列挙する。都合の悪い情報を省かない
  • 適応の限界:誰にでも同じ結果が出るわけではない旨を、誤認を与えない範囲で示す

これらは「売り込みの邪魔」ではなく、むしろ誠実さの証明として機能します。費用とリスクを正直に開示する医療機関は、患者にとって相談しやすく、結果として信頼と来院につながります。規制対応と集患は、ここで一致します。

費用表示では、総額の見通しが立つようにすることが大切です。「〇円〜」とだけ書くと、患者は最終的にいくらかかるのか判断できず、来院後の不信にもつながりかねません。施術費に加え、初診料・再診料・麻酔・薬剤・アフターケアなど、別途かかり得る費用があるなら、その存在も含めて示すのが親切です。保険診療と自由診療を併記する場合は、どちらに当たるのかを患者が取り違えないよう、区別を明確にします。

クリニック・病院のホームページ制作|医療広告ガイドラインと集患 に関する解説イメージ

集患の起点:患者が来院前に確認したい情報を最短で

規制の骨格を押さえたら、次は集患の実務です。患者がホームページで最初に確かめたいのは、派手な演出ではなく「自分の症状を診てもらえるか」「いつ・どこで・どう受診するか」という実用情報です。これらをトップページの分かりやすい位置に置くことが、離脱を防ぐ最大のコツです。

患者の多くは、複数のクリニックを見比べたうえで来院先を決めます。最初の画面(ファーストビュー)で、何科で・どんな症状に対応し・どこにあるのかが一目で伝わらなければ、患者はすぐに別のサイトへ移ってしまいます。逆に言えば、冒頭でクリニックの特徴と基本情報を端的に示し、知りたい情報へすぐにたどり着ける構成にするだけで、競合との比較に残りやすくなります。情報量を増やすことよりも、「どの情報を、どの順番で見せるか」という設計のほうが、来院率を大きく左右します。

優先度掲載情報患者の疑問
最優先診療科目・対応疾患「私の症状を診てもらえる?」
最優先診療時間・休診日「今日/この曜日はやってる?」
最優先所在地・アクセス・駐車場「どう行く?停められる?」
予約方法(Web・電話)「予約は必要?どうやる?」
医師紹介・院内写真「どんな先生・どんな雰囲気?」
初診の流れ・持ち物・費用の目安「初めてでも大丈夫?」

医師の顔写真や院内・外観の写真は、安心感に直結する要素として重視する解説が多く見られます。「どんな人が診てくれるのか」が分かるだけで、初診のハードルは大きく下がります。なお写真も広告の一部であり、誤認を与える演出は避ける前提で用います。

情報の見せ方にも工夫があります。診療時間は、曜日ごとの午前・午後を表で示し、休診日や受付終了時刻、最終受付の扱いまで明記すると、患者の「行ってみたら閉まっていた」を防げます。アクセスは、住所だけでなく最寄り駅からの所要時間・出口・目印、車で来る人向けの駐車場情報を添えます。こうした情報は、Googleビジネスプロフィールの登録内容とも一致させ、どこを見ても同じ情報にたどり着く状態を保つことが信頼につながります。

信頼性と専門性をどう伝えるか(医療情報の正確さ)

医療や健康に関する情報は、人の生命・暮らしに関わるため、検索エンジンの評価でも情報の正確さ・信頼性・専門性が重視される領域だとされています。体験談や派手な訴求に頼れない医療サイトにとって、ここはむしろ強みを出せる部分です。規制を守ること自体が、信頼の土台になります。

具体的には、次のような積み重ねが、患者にとっても検索エンジンにとっても「信頼できる情報源」という評価につながりやすいと考えられます。

  • 発信者の明示:監修・執筆した医師の氏名や、定められた範囲での経歴・資格を示す
  • 運営者情報:医療機関の正式名称・所在地・連絡先・管理者を明確にする
  • 根拠ある記述:効果を断定せず、一般に確立された範囲で、誤認を与えない表現にする
  • 更新性:情報が古くなっていないか定期的に見直し、必要に応じて改める

注意したいのは、これらの「専門性の示し方」も広告規制の枠内で行う必要があるという点です。経歴や資格の記載には広告可能な範囲があり、なんでも書けるわけではありません。専門医資格などを記載する場合は、広告可能とされる要件を満たしているかを確認しましょう。誠実で正確な情報発信は、規制順守・患者の安心・検索評価の三方すべてに効きます。

Web予約・初診の不安解消・アクセス導線

来院を後押しする実務の要が、予約と初診まわりの設計です。Web予約や問い合わせフォームには次の利点があります。

  • 診療時間外でも受付でき、取りこぼしを減らせる
  • 電話対応の負担とミスを減らせる
  • 患者が空き状況を見て自分のペースで申し込める

導線設計では、スマートフォン閲覧時に予約・電話・地図のボタンを常に届く位置に置くことが有効とされています。患者の行動は「知る→比べる→予約する→また来る」という流れで進むため、各段階で迷わせない配置を意識します。

初診の不安をほどく要素

  • 初めての方へのページで、受付から会計までの流れを順に説明する
  • 持ち物(保険証・お薬手帳・紹介状など)と所要時間の目安を示す
  • よくある質問で、予約の要否・待ち時間・費用の目安など定番の不安に先回りする
  • アクセスは、最寄り駅からの徒歩ルートや目印、地図を併記する

これらは規制とも矛盾しません。事実に基づき、誤認を与えない範囲で丁寧に書くほど、患者の安心と来院につながります。

予約システムを導入するかどうかは、診療スタイルによって判断が分かれます。予約制を敷くクリニックでは、Web予約があると患者の利便性と院内の効率の両方が上がります。一方、当日受付が中心の診療科では、無理に予約システムを入れるより、電話番号と地図を押しやすく置き、混雑状況や待ち時間の目安を伝える方が役立つこともあります。大切なのは、ツールを入れること自体ではなく、患者が迷わず次の行動に移れることです。問い合わせフォームを設ける場合は、入力項目を必要最小限にし、個人情報の取り扱い方針を明示しておくと安心感が高まります。

スマホ対応・表示速度・検索(SEO/MEO)の基本

現在は患者の多くがスマートフォンで検索・閲覧するため、レスポンシブ対応は実質必須です。あわせて、表示が速いこと、文字が読みやすいこと、ボタンが押しやすいことも、地味ですが離脱を大きく左右します。

検索対策(SEO)は、奇をてらう必要はありません。患者が実際に使う言葉に素直に応えることが基本です。

  • 地域名×診療科:「○○市 内科」のような組み合わせを、見出しや本文に自然に反映する
  • 症状×診療科:「喉の痛み 内科」のように、来院動機に沿った言葉で受け止める
  • 継続更新:お知らせや診療に関する解説を無理のない範囲で更新する

コンテンツでの集客を考える場合、診療に関する解説記事(いわゆる症状解説やよくある質問の拡充)は有効ですが、ここでも医療広告の考え方は無関係ではありません。クリニックと結びつき、来院を促す要素を含む記事は広告として扱われ得るため、効果の断定や最上級表現を避け、一般に確立された範囲で、誤認を与えない記述に徹します。「専門的で正確、かつ規制を守った情報」を地道に積み上げることが、結果的に検索からの信頼にもつながります。なお、検索順位を保証するような業者の宣伝文句には注意が必要で、過度な施策はかえってリスクになり得ます。

地域の来院を増やすうえでは、地図検索対策(MEO)も重要です。Googleビジネスプロフィールに、医院名・住所・電話番号・診療時間・駐車場の有無などを正確に登録し、ホームページの情報と矛盾しないよう保ちます。なお、口コミを作為的に集める行為は規制・他法令の観点で問題になり得るため避けてください。SEO/MEOの考え方はSEO対策の基本スマホ対応の解説もあわせてご確認ください。

制作の進め方・費用の考え方・依頼先の選び方

最後に、実際に作るときの進め方と費用の考え方です。費用は条件で大きく変わりますが、一般的な目安としては、テンプレート型で初期0〜20万円程度、オリジナルデザインで数十万円〜200万円程度とされ、撮影・原稿作成・予約システム・保守の有無で上下します。加えて、サーバー・ドメイン・SSLの実費が継続的に必要です(無料サーバーは広告表示などの理由で医療機関には不向きとされます)。

費用に差が出る理由は、見た目の好みよりも、含まれる作業範囲の違いにあります。同じ「制作費」でも、何がどこまで含まれるのかは会社ごとに大きく異なります。見積もりを比べるときは、金額の大小だけでなく、次の内訳が明示されているかを確認してください。

費用項目内容確認したい点
デザイン・設計オリジナルかテンプレートか、ページ構成診療科に合った提案か
ページ数診療内容・医師紹介・アクセス等の数必要なページが揃うか
撮影・原稿写真撮影、文章・キャッチコピー作成込みか、別料金か
機能予約・問い合わせ・多言語など過不足はないか
保守・運用更新代行、サーバー管理、修正対応月額の範囲と上限
実費サーバー・ドメイン・SSL誰がどう負担するか

「修正は何回まで」「公開後の更新は別料金か」といった条件は、後からの追加費用に直結します。とくに医療機関は、診療時間の変更や臨時休診など、公開後に更新が発生しやすいため、運用しやすい体制かどうかを最初に確認しておくと安心です。

進め方の目安

  1. 目的の確定:誰に何を届け、何を増やしたいか(初診・特定診療・採用など)
  2. 規制チェックの前提化:体験談・最上級表現・症例写真の扱いを最初に方針決定
  3. 情報設計:診療科・診療時間・アクセス・予約・初診の流れを最優先で配置
  4. 原稿と写真:事実に基づき、誤認を与えない表現で用意する
  5. 公開後の運用:診療時間や休診の更新を確実に、情報の鮮度を保つ

依頼先選びでは、デザインの好みだけでなく、医療広告ガイドラインを踏まえた提案ができるか、修正や費用の範囲が明確か、を確認するのが安全です。比較の観点は制作会社の選び方、費用の内訳はホームページ制作費用の相場もご参照ください。

クリニックサイトでよくある失敗

最後に、相談現場で繰り返し見られる失敗を挙げます。事前に知っておくだけで、多くは避けられます。

  • 規制を後回しにする:体験談や派手な訴求で作り込んでから削ることになり、二度手間と追加費用が発生する
  • 費用・リスクの省略:自由診療で良い面だけを見せ、誇大広告のリスクと患者の不信を招く
  • 更新が止まる:診療時間や休診の情報が古いまま放置され、患者を取りこぼす
  • スマホで見づらい:パソコン基準で作り、実際に多いスマホ閲覧で読みにくい・押しにくい
  • 導線が不明確:予約・電話・地図が見つけにくく、せっかくの来院意欲を逃す

これらはいずれも、最初に「守りと攻め」を一体で設計し、公開後の運用まで見据えておけば防げるものです。作って終わりではなく、正しく保ち続けられる体制までを含めて計画することが、長く効くホームページの条件です。

格安HP屋でできること

私たち格安HP屋(東京都千代田区神保町・2020年創業)は、全国対応でオンライン完結のホームページ制作を行っています。料金は税込・追加料金なし・修正無制限で、新規25万円/リニューアル30万円/LP8万円(サーバー・ドメインは実費・年1〜2万円程度)。完全オリジナルデザイン・WordPress・レスポンシブ・SEO基本対策・多言語・問い合わせフォームを標準装備し、最短2週間で公開できます。クリニックのサイトでは、診療科・診療時間・アクセス・初診の流れといった実用情報を見やすく整える設計を重視します。なお、個別表現が医療広告ガイドラインに適合するかの最終判断は、管轄の保健所等にご確認いただくことを前提に進めます。ご相談はメール(info@kakuyasuhp.com・電話受付なし)まで。なぜ今ホームページが必要かはホームページの必要性もあわせてご覧ください。

FAQよくあるご質問

患者さんの体験談(口コミ)は、自院のホームページに載せてよいですか。
治療内容や効果に関する患者の体験談は、ホームページであっても掲載できないとされています。体験談はいわゆる「限定解除」の対象に含まれないためです。個々の患者で状態や感想は異なり、他の患者に誤認を与えるおそれがある、というのが厚生労働省の考え方とされています。一方で、施設の雰囲気や受付対応など治療効果と関係のない感想は許容され得るとの解説もありますが、線引きは微妙です。最終的な可否は管轄の保健所等への確認を推奨します。
ビフォーアフター写真(症例写真)は載せられますか。
一定の要件(限定解除要件)を満たせば掲載可能とされています。具体的には、患者が自ら求めて入手する情報であること、問い合わせ先の明示、自由診療の場合は通常必要とされる治療内容・費用、主なリスク・副作用の情報提供などが求められます。加えて写真の加工・修正や、撮影条件をそろえない掲載は虚偽・誇大広告に該当し得るとされています。各症例ごとに必要情報をセットで添えるのが基本です。
「日本一」「最高」「絶対安全」といった表現は使えますか。
使えないとされています。客観的な裏付けのない最上級・比較優良の表現や、効果を保証するような断定(「必ず治る」等)は、それぞれ比較優良広告・誇大広告・虚偽広告として禁止対象に挙げられています。実績を伝えたい場合は、創作ではなく事実に基づき、誤認を与えない範囲での記述にとどめる必要があります。
ホームページ制作の費用相場はどのくらいですか。
一般的に、テンプレート型で初期0〜20万円程度、オリジナルデザインで数十万円〜200万円程度が目安とされ、撮影・原稿作成・予約システム・保守の有無で大きく変動します。別途、サーバー・ドメイン・SSLの実費が継続的に必要です。自院の診療科や規模、求める機能に対して内訳が説明されているかで判断するとよいでしょう。
スマホ対応や予約機能は必須ですか。
現在は患者の多くがスマートフォンで検索・閲覧するため、レスポンシブ対応は実質的に必須と考えてよいでしょう。Web予約や問い合わせフォームは、診療時間外でも受付できる・電話の取り次ぎ負担を減らせるなどの利点があり、初診のハードルを下げます。ただし機能は目的に合わせて選び、過剰投資を避けることも大切です。
広告に該当するかどうかは、どこで判断すればよいですか。
一般に、誘引性(患者を集める意図)と特定性(医療機関や提供者が特定できる)を満たす表示が医療広告の規制対象とされています。ホームページは「患者が自ら求めて入手する情報」として限定解除が認められる代わりに、必要事項の記載が条件になります。個別の表現が適法かは事例解説書(厚労省)の確認や、管轄保健所への相談が確実です。
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