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ホームページの更新・運用のコツ|
公開後が本番です

公開日 2026.06.18最終更新 2026.06.18読了 約18分
▶ この記事の結論

ホームページは、公開した瞬間がゴールではありません。むしろ公開してからが本当のスタートです。ところが現実には、立派なサイトを作ったのに「公開して以来、一度も触っていない」という中小事業者がとても多い。これは、せっかくの投資を眠らせてしまう、いちばんもったいない状態です。とはいえ「何を、どのくらいの頻度で、どこまでやればいいのか分からない」という戸惑いも当然です。本記事では、公開後のホームページで実際にやるべきことを、情報の鮮度・お知らせやブログの更新・実績の追加・問い合わせ対応・分析と改善という流れで整理し、無理なく続ける習慣化のコツ、バックアップやセキュリティといった保守の勘どころ、そして自社更新と外注の切り分けまでを、中立かつ実務的に解説します。「毎日更新しろ」とは言いません。小さな会社でも続けられる、現実的な運用の形をお伝えします。

結論:ホームページは「作って終わり」が一番もったいない

最初に結論をお伝えします。ホームページの成果は、公開後の運用でこそ決まります。どれだけお金と時間をかけて立派なサイトを作っても、公開後にまったく手を入れなければ、その価値は少しずつ目減りしていきます。逆に、見た目は普通でも、情報を新しく保ち、地道に更新を続けているサイトは、時間とともに信頼と集客力を積み上げていきます。両者の差は、最初の作り込みではなく、公開後にどれだけ手をかけたかで開いていくのです。

実際、私たちのもとには「数年前に作ったサイトが、公開以来ほとんど更新されていない」というご相談が少なくありません。営業時間が古いまま、載っている料金が実際と違う、スタッフ紹介が退職者のまま——こうしたサイトは、訪問者に「この会社、大丈夫だろうか」という不安を与えてしまいます。せっかく見に来てくれた見込み客を、情報の古さで取りこぼしているとすれば、これほどもったいないことはありません。

本記事では、公開後のホームページで実際にやるべきことを、できるだけ具体的に整理します。まず「なぜ放置がもったいないのか」を押さえたうえで、運用でやるべき五つのこと(情報の鮮度・お知らせやブログ・実績の追加・問い合わせ対応・分析と改善)を一つずつ解説します。続いて、多くの人がつまずく「続けられない」問題に対する習慣化のコツ、見落とされがちなバックアップやセキュリティなどの保守、そして自社更新と外注の切り分け、最後に効果測定の考え方までを扱います。なお、本記事に出てくる頻度や期間は「一般的に〜程度」という目安であり、業種や状況によって変わります。「これだけやれば必ず成果が出る」と保証するものではない点も、正直にお伝えしておきます。

なぜ「公開後」が本番なのか——放置がもたらす三つの損失

「ホームページは作れば勝手に集客してくれる」と思われがちですが、これは大きな誤解です。公開しただけのサイトは、いわば開店したまま店員が一人もいない店のようなもの。最初のうちは目新しさで人が来るかもしれませんが、何も変わらない店に、人は二度三度と足を運びません。放置がもたらす損失を、三つの角度から整理してみましょう。

放置による損失何が起きるかその結果
信頼の損失古い情報・誤った情報が残る訪問者が不安になり離脱・問い合わせ減
集客力の損失新しい情報が増えず評価が伸びない検索からの流入が頭打ちになる
安全性の損失システムの更新が止まり弱点が残る改ざん・乗っ取りなどのリスク増大

一つめは信頼の損失です。訪問者は、サイトの情報が新しいかどうかを意外とよく見ています。「最新のお知らせが二年前」「キャンペーンが終わったまま掲載されている」——こうした小さなほころびが、「この会社はちゃんと運営しているのか」という疑念につながります。ホームページは会社の顔ですから、その顔が古びていれば、会社全体の印象まで古びて見えてしまうのです。

二つめは集客力の損失です。検索エンジンは、新しく有益な情報が増えていくサイトを評価する傾向があります。逆に、まったく更新されないサイトは、時間が経つほど検索結果で埋もれていきがちです。新しいお知らせやブログ記事が増えれば、それだけ検索からの入り口(接点)が増え、見込み客に見つけてもらえる機会も広がります。更新を止めることは、この入り口を増やす機会を、自ら手放していることに他なりません。

三つめは、見落とされがちですが深刻な安全性の損失です。WordPressのようなシステムでサイトを運用している場合、本体やプラグイン(拡張機能)には、時々セキュリティ上の弱点が見つかります。提供元はそのつど修正版を配布しますが、更新せずに古いまま放置すると、既知の弱点がそのまま残り続け、改ざんや乗っ取りの標的になりやすくなります。これは「作って終わり」の最も怖い側面です。詳しくは後半の保守の章で改めて触れます。

放置されたサイトは、ただ止まっているのではなく、信頼・集客・安全の三つの面で、時間とともに価値を失っていきます。「何もしない」こと自体が、静かなマイナスなのです。

運用でやること①——情報の鮮度を保つ

運用の出発点であり、最も大切なのが情報の鮮度を保つことです。派手なことではありません。サイトに載っている情報を、常に「今の事実」と一致させておく——ただそれだけです。けれど、この当たり前を継続できている会社は、驚くほど少ないのが実情です。

まずは、自社サイトを訪問者の目で一通り見直し、古くなっている情報がないかを確認してみてください。とくに、次のような項目は変わりやすく、放置されやすいので要注意です。

  • 営業時間・定休日:変更したのにサイトは古いまま、というのは最も多いミスです
  • 料金・メニュー:価格改定後も旧価格が残っていると、トラブルの原因になります
  • スタッフ・体制:退職者が載ったまま、新メンバーが未掲載、というケース
  • キャンペーン・お知らせ:終了した告知が出しっぱなしだと、だらしない印象に
  • 写真:店舗の改装前、季節外れのビジュアルなどは違和感を与えます
  • 会社情報・連絡先:住所や電話番号の変更が反映されていないのは致命的です

これらは、いわばサイトの「賞味期限」のようなものです。一度作って終わりではなく、定期的に棚卸しして、期限切れの情報を入れ替えていく必要があります。難しい作業ではありませんが、「気づいたときにやる」では結局やらないまま放置されがちです。後述するように、確認のタイミングをあらかじめ決めておくのがおすすめです。

情報の鮮度を保つことは、新しい記事を書くより地味で、目立ちません。けれど、訪問者の信頼を支える土台はここにあります。新しい情報を足す前に、まず古い情報を正す。これが運用の基本姿勢です。

運用でやること②——お知らせ・ブログを更新する

情報の鮮度を保ったうえで、次に取り組みたいのが新しい情報の発信です。具体的には、お知らせ(ニュース)とブログ・コラムの更新です。この二つは似ているようで、役割が少し異なります。

お知らせは、営業時間の変更、新サービスの開始、休業のご案内、イベント告知といった、事実の連絡が中心です。短くてかまいません。むしろ、頻繁に動きがあることそのものが、「このサイトは生きている」というメッセージになります。月に1〜2回でも新しいお知らせが入っていれば、訪問者は安心しますし、検索エンジンにも「更新されているサイト」という印象を与えます。

一方ブログ・コラムは、見込み客の悩みや疑問に答える、役立つ情報の発信です。たとえば工務店なら「外壁塗装に適した時期」、サロンなら「自宅でできるケアのコツ」、士業なら「よくある手続きの注意点」といった具合です。こうした記事は、検索から新しい見込み客を呼び込む入り口になり、書けば書くほど資産として積み上がっていきます。この考え方を深く知りたい方は、コンテンツマーケティングとはもあわせてご覧ください。

種類主な内容目安の頻度役割
お知らせ営業時間変更・新サービス・休業など事実連絡月1〜2回「動いている」印象・信頼の維持
ブログ・コラム見込み客の悩みに答える役立つ情報月1〜2本検索からの集客・専門性の訴求

ここで大切なのは、背伸びをしないことです。「毎日更新しなければ」と気負うと、ネタが尽きて、すぐに止まってしまいます。お知らせは動きがあったときに、ブログは月1〜2本でも、無理なく続けられるペースで十分です。頻度より継続。これは運用全体を貫く原則です。

運用でやること③——実績・事例を追加する

中小事業者のホームページで、意外と更新が後回しにされがちなのが実績や事例の追加です。しかし、これは見込み客の意思決定に大きく影響する、非常に価値の高いコンテンツです。なぜなら、人は「他の人がどう使ったか」「どんな結果になったか」を知りたがるからです。

たとえば、施工業者なら工事前後の写真と簡単な説明、サロンなら(許可を得たうえでの)ビフォーアフターやお客様の声、士業やコンサルなら解決した課題の事例紹介。こうした具体的な実績は、どんな宣伝文句よりも説得力があります。「うちはこんなことができます」と百回言うより、「実際にこうしました」という一つの事例のほうが、見込み客の不安を解いてくれるのです。

実績の追加は、案件が一つ完了するたびに少しずつ足していけばよいので、ネタに困りません。仕事をしていれば自然に増えていくのが実績です。完了案件をそのまま埋もれさせず、サイトに記録していく習慣をつけるだけで、コンテンツは着実に厚みを増します。掲載にあたっては、お客様の許可を取ること、個人情報やプライバシーに配慮することを忘れないでください。

実績は「未来の見込み客への説明材料」です。一件終えるごとに一つ追加する——この小さな習慣が、半年後・一年後に大きな差を生みます。

運用でやること④——問い合わせに素早く対応する

運用と聞くと、つい「サイトを更新すること」だけを思い浮かべがちですが、見落としてはならないのが問い合わせへの対応です。ホームページの最終的な目的の多くは、問い合わせや予約、注文といった行動につなげることにあります。その入り口である問い合わせフォームに来た連絡を放置していては、すべての努力が水の泡です。

とくに意識したいのが対応のスピードです。見込み客は、たいてい複数の会社を同時に検討しています。問い合わせへの返信が遅れれば、その間に他社で話が進んでしまうことも珍しくありません。一般的に、問い合わせにはできるだけ早く、遅くとも翌営業日までに一次返信をするのが望ましいとされています。すぐに詳しい回答ができない場合でも、「ご連絡ありがとうございます、確認のうえ改めてご返信します」という一報があるだけで、見込み客の印象は大きく変わります。

運用の仕組みとして、次の点を確認しておきましょう。

  • 通知が届く設定になっているか:フォームからの送信が、見落とされない宛先に届いているか
  • 迷惑メールに紛れていないか:問い合わせメールが迷惑フォルダに入っていないか時々確認する
  • 返信のテンプレートがあるか:よくある問い合わせには定型文を用意しておくと、対応が速くなる
  • 誰が対応するか決まっているか:担当が曖昧だと、互いに「誰かがやるだろう」と放置されがち

問い合わせ対応は、サイトの更新とは性質が違いますが、まぎれもなく運用の一部です。来た連絡に素早く、丁寧に応じること。これができているかどうかで、同じアクセス数でも成果は大きく変わります。問い合わせ自体を増やす工夫については、関連する考え方として制作会社選びの観点も役立ちますので、ホームページ制作会社の選び方もご参照ください。

運用でやること⑤——アクセスを分析し、改善する

ここまでの四つが「手を動かす運用」だとすれば、最後の分析と改善は「頭を使う運用」です。やみくもに更新を続けるのではなく、何が効いていて、何が効いていないかを把握し、次の一手に活かす。これができると、同じ労力でも成果が伸びやすくなります。

分析の基本は、無料で使えるアクセス解析ツール(Googleアナリティクスなど)と、検索状況を確認できるツール(Google Search Consoleなど)の活用です。難しく考える必要はありません。最初は、次のようなごく基本的な数字を眺めるだけでも十分です。

見る指標分かること改善のヒント
アクセス数どれだけ人が来ているか少なければ集客(発信・検索対策)を強化
流入経路検索・SNS・広告など、どこから来たか反応の良い経路に力を入れる
よく見られるページどの情報が求められているか人気ページを充実させ、導線を整える
離脱の多い箇所どこで訪問者が去っているかその手前の内容や導線を見直す

大切なのは、主観ではなく数字で判断する姿勢です。「たぶんこのページが人気だろう」という思い込みは、しばしば実際の数字と食い違います。データを見ると、「意外なページがよく読まれている」「問い合わせ前にこのページを経由する人が多い」といった発見があり、それが改善の手がかりになります。

改善は、計画→実行→検証→見直しという小さなサイクルで回します。たとえば「問い合わせが少ない」なら、ボタンの位置や文言を変えてみる(実行)、しばらく数字を見る(検証)、効果があれば残し、なければ別の手を試す(見直し)。一度で正解を当てる必要はありません。小さく試して、数字で確かめることを繰り返すうちに、サイトは少しずつ成果の出る形に近づいていきます。なお、解析の初歩から学びたい方は、検索からの集客の仕組みを扱ったSEO(検索エンジン最適化)の基本もあわせてどうぞ。

更新を「習慣」にするコツ——無理しない・決めておく・ネタを切らさない

ここまで読んで、「やるべきことは分かったが、続けられる気がしない」と感じた方も多いでしょう。正直に申し上げると、運用の最大の敵は、技術ではなく「続かないこと」です。多くのサイトが放置されるのは、やり方が分からないからではなく、いつの間にか優先順位が下がって止まってしまうからです。そこで、更新を習慣にするための現実的なコツを三つお伝えします。

一つめは無理しないこと。すでに繰り返してきた通り、頻度を欲張ると続きません。「毎日更新」ではなく「月にこれだけ」と、確実に守れる最低ラインを設定します。物足りなく感じるくらいでちょうどよいのです。続けるうちに余裕が出てきたら、少しずつ増やせばかまいません。止まらないことが、何より優先です。

二つめは担当とタイミングを決めておくこと。「気づいた人がやる」「手が空いたらやる」では、結局誰もやりません。たとえば「お知らせの確認は毎月1日に○○さんが行う」「ブログは月末までに1本」というように、誰が・いつ・何をやるかを具体的に決めてしまいます。カレンダーやリマインダーに登録しておくと、なお確実です。仕組みで回るようにすれば、やる気に頼らずに続けられます。

三つめはネタを切らさない工夫です。更新が止まる大きな原因が「書くことがない」。これを防ぐには、思いついたときにネタをメモしておくのが有効です。お客様からよく受ける質問、季節の話題、新しい取り組み、現場での気づき——日常の中に、ネタの種はいくらでもあります。あらかじめネタのストックを10個ほど用意しておけば、「今日は何を書こう」で止まることがなくなります。

習慣化のコツ具体的なアクション
無理しない確実に守れる最低ペース(例:月1本)を設定する
決めておく担当者・実施日・やることをあらかじめ固定する
ネタを切らさないネタ帳を作り、思いついたら即メモ・10個ストック
書きためる余裕のある時に複数本下書きしておく

運用はマラソンに似ています。最初に全力で飛ばすより、自分のペースを守って走り続けるほうが、結果的に遠くまで行けます。地味でも、止まらない。それが習慣化の本質です。

見落とせない「保守」——バックアップ・更新・セキュリティ

更新と並んで、運用に欠かせないのが保守です。更新が「中身を新しくする」攻めの運用だとすれば、保守は「サイトを安全・安定して保つ」守りの運用です。地味で目立ちませんが、これを怠ると、ある日突然サイトが表示されなくなったり、改ざんされたりという深刻な事態につながりかねません。とくにWordPressなどのCMSを使っている場合、保守は事業継続の前提と考えてください。

押さえるべき保守のポイントは、大きく三つです。

保守の項目なぜ必要か対応のしかた
バックアップ万一の障害・改ざん時に元に戻すため定期的に自動取得する(プラグインやサーバー機能)
システムの更新古いと弱点が残り狙われやすいため本体・プラグイン・テーマをこまめに更新
セキュリティ改ざん・乗っ取り・情報漏えいを防ぐため強いパスワード・SSL・必要に応じ対策ツール

一つめのバックアップは、いわば「万一の保険」です。サーバーの障害、操作ミス、改ざんなど、サイトのデータが失われる事態は、いつ起きてもおかしくありません。そのとき、定期的にバックアップ(控え)を取っていれば、元の状態に戻せます。逆に控えがなければ、最悪の場合ゼロから作り直しです。週に1回程度の自動バックアップを設定しておくのが安心です。これはプラグインやサーバーの機能で自動化できます。

二つめのシステムの更新は、前半でも触れた通り、セキュリティの要です。WordPress本体やプラグイン、テーマには、時々弱点が見つかり、そのつど修正版が配布されます。これを当てずに古いまま使い続けると、既知の弱点がそのまま放置され、攻撃の入り口になってしまいます。更新の通知が来たら、できるだけ早く対応する習慣をつけましょう。ただし、まれに更新によって表示が崩れることもあるため、重要なサイトでは「バックアップを取ってから更新する」のが鉄則です。

三つめのセキュリティは、基本だけでも大きな効果があります。推測されにくい強いパスワードを使う、通信を暗号化するSSL(https)を導入する、必要に応じてセキュリティ対策のツールを入れる——こうした基本を押さえるだけで、リスクは大きく下がります。SSLについて詳しくは、関連する基礎知識としてCMSとは(WordPressの基礎)もご参照ください。

保守は「何も起きないための仕事」なので、効果が見えにくく後回しにされがちです。けれど、何かが起きてからでは手遅れになることも。転ばぬ先の杖として、最低限のバックアップと更新だけは欠かさないでください。

自社でやる更新と、外注すべきこと——切り分けの考え方

「運用は全部自社でやらなきゃ」と気負う必要も、「全部外注しないと無理」と諦める必要もありません。現実的なのは、自社でできることと、プロに任せたほうがよいことを切り分けることです。この線引きがうまくいくと、コストを抑えながら、無理なく運用を続けられます。

切り分けの基本的な考え方は、「日常的で、専門知識が要らないこと」は自社で、「専門的で、頻度が低いこと」は外注です。具体的には、おおむね次のように整理できます。

業務自社向き / 外注向き理由
お知らせ・ブログの文章更新自社向き頻度が高く、現場の情報を持つのは自社
料金・営業時間などの修正自社向き正確な情報を即時に反映できる
実績・写真の追加自社向き案件のたびに発生し、内容を知るのは自社
デザインの大きな変更外注向き専門スキルが必要で頻度は低い
システムの保守・障害対応外注向き技術的で、失敗時の影響が大きい
サイト全体のリニューアル外注向き設計から関わる大きな専門作業

ここで前提になるのが、自社で更新できる仕組み(CMS)があるかどうかです。WordPressのようなCMSが入っていれば、日常的な文章・写真の更新は、専門知識がなくても自社で行えます。逆に、更新のたびに制作会社へ依頼して費用が発生する作りだと、ちょっとした修正もおっくうになり、結局放置——という悪循環に陥りがちです。これから制作・リニューアルを考えるなら、自社更新できるCMSを前提にすることを強くおすすめします。CMSの基礎はCMSとはで詳しく解説しています。

なお、「日常更新は自社、専門作業は外注」という切り分けは固定的なものではありません。社内に詳しい人が育てば自社の範囲を広げてもよいですし、人手が足りなければブログ作成だけを外部に頼る、という選択もあります。大切なのは、自社の体力に合った無理のない分担を見つけること。そして、放置だけは避けることです。大規模な作り直しを検討する段階については、ホームページのリニューアルもあわせてご覧ください。

効果測定の考え方——「やりっぱなし」にしない

運用を続けていると、つい「更新すること」自体が目的になってしまいがちです。しかし本来、運用は何らかの成果(問い合わせ・予約・売上・認知など)につなげるための手段です。だからこそ、定期的に立ち止まって「この運用は、目的に近づいているか」を確かめる効果測定が欠かせません。

とはいえ、難しく構える必要はありません。まずは自社にとっての「成果」を一つ決めることから始めます。多くの中小事業者にとっては、サイト経由の問い合わせ件数が、最も分かりやすい成果指標でしょう。これを月ごとに記録していくだけでも、運用が効いているかどうかの大きな手がかりになります。

  • 成果を定義する:問い合わせ件数・予約数・資料請求数など、自社の目的に合うものを一つ決める
  • 定点で記録する:毎月同じタイミングで数字を記録し、推移を見る
  • 変化の理由を考える:増えた/減った月に何をしたかを振り返る
  • 次に活かす:効果のあった施策は続け、なかったものは見直す

ここで意識したいのは、短期で一喜一憂しないことです。とくにブログや検索からの集客は、効果が出るまでに時間がかかります。一般的に、検索からの安定した流入が見え始めるまでには数か月、本格的な成果には半年から一年程度かかるとされています。一か月で結果が出ないからといって諦めるのは早計です。数か月単位の流れで判断するのが、運用の効果測定における鉄則です。

効果測定は、運用に「ゴール」を与えてくれます。数字という共通の物差しがあれば、社内でも「次は何を改善しよう」という前向きな議論ができますし、外注先とも具体的な相談がしやすくなります。やりっぱなしにせず、振り返って次に活かす——この姿勢が、運用を単なる作業から、成果を生む取り組みへと変えていきます。

まとめ:小さく続けることが、いちばんの近道

最後に、要点を振り返ります。ホームページは「作って終わり」が一番もったいない。公開後の運用でこそ、成果が決まります。放置されたサイトは、信頼・集客・安全の三つの面で、時間とともに価値を失っていきます。逆に、地道に手入れを続けるサイトは、じわじわと力を蓄えていくのです。

運用でやるべきことは、五つに整理できました。(1)情報の鮮度を保つ、(2)お知らせやブログを更新する、(3)実績・事例を追加する、(4)問い合わせに素早く対応する、(5)アクセスを分析して改善する。これらに加えて、バックアップ・システム更新・セキュリティといった保守を欠かさず、自社でやることとプロに任せることを上手に切り分ける。そして、効果測定で振り返りながら、少しずつ前に進んでいく——これが、公開後の運用の全体像です。

難しく聞こえたかもしれませんが、本質はとてもシンプルです。無理のないペースで、止まらずに続けること。毎日更新する必要はありません。月に数回でも、情報を新しく保ち、最低限の保守を続けるだけで、サイトの状態は大きく変わります。完璧を目指して止まるより、6〜7割の出来でも続けるほうが、はるかに大きな成果につながります。

正直に申し上げれば、運用は地道で、すぐに成果が出るものではありません。けれど、小さな積み重ねが、半年後・一年後に確かな差を生むことは間違いありません。小さく続けることが、いちばんの近道です。まずは、自社サイトを訪問者の目で見直し、古い情報を一つ直すことから始めてみてください。その一歩が、眠っていたホームページを、再び動き出させます。

格安HP屋でできること

私たち格安HP屋(東京都千代田区神保町・2020年創業)は、全国対応でオンライン完結のホームページ制作を行っています。標準でWordPress(CMS)を採用しているため、公開後はお客様自身でお知らせやブログ、実績の追加といった日常的な更新を行えます。「公開後にちゃんと運用したい」「自分で更新できる仕組みがほしい」という中小事業者の方に、まさに向いた形です。料金は税込・追加料金なし・修正無制限で、新規25万円/リニューアル30万円/LP8万円(サーバー・ドメインは実費・年1〜2万円程度)。完全オリジナルデザイン・レスポンシブ・SEO基本対策・問い合わせフォームを標準装備し、最短2週間で公開できます。今あるサイトの作り直しをお考えの方はホームページのリニューアルを、自社更新の仕組みについてはCMSとはを、依頼先選びはホームページ制作会社の選び方もあわせてご覧ください。ご相談はメール(info@kakuyasuhp.com・電話受付なし)まで、お気軽にどうぞ。

FAQよくあるご質問

ホームページは、公開したらそのままでも大丈夫ですか。
大丈夫ではありません。情報が古いまま放置されたサイトは、訪問者からの信頼を失いますし、検索エンジンからの評価も伸びにくくなります。さらに、WordPressなどのシステムを使っている場合は、放置するとセキュリティ上の弱点が残り、改ざんや乗っ取りの標的になる危険もあります。「作って終わり」が一番もったいない、というのはこのためです。とはいえ、毎日手を入れる必要はありません。月に数回でも、情報を新しく保ち、最低限の保守を続けるだけで、サイトの状態は大きく変わります。まずは「放置しない」という意識を持つことが出発点です。
更新といっても、具体的に何をすればいいのですか。
大きく分けると、(1)古くなった情報を直す(営業時間・料金・スタッフ・写真など)、(2)お知らせやブログで新しい情報を発信する、(3)実績や事例を追加する、(4)問い合わせに素早く対応する、(5)アクセス状況を見て改善する、の五つです。すべてを一度にやる必要はありません。まずは「間違った情報が載っていないか」を確認して直すことから始め、慣れてきたらお知らせや実績の追加へと広げていくのが現実的です。地味に見えますが、これらの積み重ねが、サイトを「生きている」状態に保ちます。
どのくらいの頻度で更新すればいいですか。
「これが正解」という頻度はありません。大切なのは頻度の多さより、無理なく続けられることです。一般的には、お知らせ系なら月に1〜2回、ブログやコラムなら月に1〜2本も書ければ十分に「動いているサイト」になります。週に何本も書こうと意気込んで三日坊主になるより、月1本でも一年続けるほうが、はるかに大きな成果につながります。まずは自社が確実に守れるペースを決め、それを習慣にすることを優先してください。頻度は後から上げられますが、止まってしまうと再開には大きなエネルギーが要ります。
自分で更新する自信がありません。どうすればいいですか。
ご安心ください。WordPressなどのCMS(自分で更新できる仕組み)が入っていれば、ブログを書く感覚で文章や写真を差し替えられます。専門知識は必須ではありません。それでも不安な場合は、「自社でやること」と「外注すること」を分けるのがおすすめです。たとえば、お知らせやブログの文章更新は自社で行い、デザインの変更やシステムの保守は制作会社に任せる、といった切り分けです。全部を自社で抱え込む必要も、全部を外注する必要もありません。無理のない役割分担を決めることが、長続きのコツです。
バックアップやセキュリティは、素人でもやらないといけませんか。
すべてを自分で完璧にこなす必要はありませんが、「放置してよい」わけでもありません。最低限知っておきたいのは、(1)定期的なバックアップ(万一の復旧用の控え)、(2)WordPress本体やプラグインの更新(古いままだと弱点が残る)、(3)パスワードの管理、の三点です。これらは、自動化したり制作会社の保守サービスに任せたりできます。専門的な部分は無理せずプロに頼り、自社では「更新の通知が来ていないか」「不審な表示が出ていないか」を時々確認する程度でも、リスクは大きく下げられます。大切なのは、誰がいつ何をやるかを決めておくことです。
更新や運用を続けると、本当に効果はありますか。
「必ず成果が出る」とは申し上げません。ただ、放置されたサイトと、手入れを続けるサイトとでは、時間が経つほど差が開いていくのは確かです。情報が新しく保たれていれば訪問者の信頼が高まり、お知らせやブログが増えれば検索からの入り口が広がり、問い合わせへの対応が早ければ受注につながりやすくなります。さらに、アクセス解析を見ながら少しずつ改善していけば、その効果はじわじわと積み上がります。即効性のある魔法ではありませんが、続けるほど効いてくる、地に足のついた取り組みです。
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