🔎 コラム | 集客・マーケ

Googleサーチコンソール入門|
使い方と見方をやさしく解説

公開日 2026.06.18最終更新 2026.06.18読了 約17分
▶ この記事の結論

「サーチコンソールを登録したものの、画面を開いても専門用語ばかりで、どこを見ればいいのか分からない」——中小事業者やWeb担当の方から、よくいただくお悩みです。結論から言えば、すべての機能を使いこなす必要はありません。これは「Google検索で自社サイトがどう見られているか」を教えてくれる無料の道具で、まず知りたいのは「どんな言葉で表示され、どれだけクリックされ、何位くらいに出ているか」という事実だけ。本記事では、サーチコンソールとは何か、GA4との役割の違い、導入、まず見るべき機能、「あと少しで1ページ目」の改善活用、よくある誤解までを、専門用語を噛み砕きながら中立に整理します。

結論:サーチコンソールは「検索での見られ方」を知るために見れば十分

最初に結論をお伝えします。中小事業者がGoogleサーチコンソール(Google Search Console)を使うとき、すべての機能を使いこなす必要はありません。項目の多さに圧倒されて結局開かなくなる——これが最ももったいない失敗です。本当に押さえるべきは、次のシンプルな問いに答える機能だけです。

  • ① どんな言葉で見られているか(検索パフォーマンス=表示回数・クリック数・順位)
  • ② ページはGoogleに登録されているか(インデックス登録)
  • ③ サイト全体を漏れなく伝えられているか(サイトマップ送信)
  • ④ スマホで問題なく見られているか(モバイル・エクスペリエンス)

この4点は、専門家でなくても、お店や会社を営む感覚でそのまま理解できる問いです。画面には多くのメニューがありますが、まずはこの4つに絞れば、検索からの集客の「健康状態」はおおむねつかめます。高度な機能は、必要になったとき少しずつ覚えれば十分です。本記事では、サーチコンソールとは何か、GA4との役割の違い、導入、4つの機能の見方、「あと少しで1ページ目」を引き上げる活用法、よくある誤解までを順に整理します。なお、本記事の一般的な傾向や数値は目安であり、最新の仕様は実際の利用時にご確認ください。

この記事の立場:サーチコンソールは「使いこなす」道具ではなく「検索での見られ方を知る」道具です。完璧な分析より、まず4つの問いに答えること。それだけで、改善の方向は定まります。

そもそもサーチコンソールとは何か——「検索の窓口」をのぞく道具

サーチコンソールは、正式には「Google Search Console(グーグル・サーチコンソール)」といい、Googleが無料で提供しているツールです。役割を一言でいえば、「Google検索の中で、自社サイトがどう扱われ、どう見られているか」を教えてくれる道具。略して「GSC」「サチコ」などとも呼ばれます。

具体的には、次のようなことが分かります。いずれも、サイトを見ているだけでは分からない、検索の「裏側」の情報です。

  • 自社サイトが、どんな検索キーワードで検索結果に表示されたか
  • その検索結果が何回表示され、何回クリックされたか
  • 検索結果での順位はおおよそ何位か
  • サイトの各ページが、Googleに正しく認識・登録されているか
  • スマートフォンでの表示や、サイトの技術的な問題はないか

イメージとしては、「どんな人が、どんな看板の文字を見て、足を止めてくれたか」を教えてくれる調査員のような存在です。お店の中(=サイトに来た後)ではなく、店の前を通る人々(=検索結果の段階)の動きを記録してくれる、検索集客に欠かせない情報源です。

料金は完全に無料。また、広告を出している人だけの道具ではありません。広告を一切出していなくても、「どんな言葉で見つけてもらえているか」を知るだけで、ホームページの育て方が大きく変わります。公開したら、GA4と並んで真っ先に入れておきたい基本ツールです。ホームページそのものの役割に迷いがある方は、ホームページの必要性もあわせてご覧ください。

サーチコンソールとGA4の違い——「来る前」と「来た後」

サーチコンソールと必ず一緒に出てくるのが「GA4(Googleアナリティクス4)」です。混同されがちですが、見ている場面がはっきり違います。一言でいえば、サーチコンソールは「サイトに来る前」、GA4は「サイトに来た後」を見るツール。ここを整理しておくと、使い分けで迷わなくなります。

観点サーチコンソールGA4(Googleアナリティクス4)
見る場面サイトに来る「前」(検索の段階)サイトに来た「後」(訪問中の行動)
分かることどんな検索語で表示・クリックされたか、検索順位訪問後にどのページを見て、成果に至ったか
主な用途検索からの入口を改善する(SEO)サイト内の行動と成果を改善する
対象Google検索(Yahoo!やSNSは含まない)すべての流入(検索・SNS・広告・直接など)
料金無料無料

具体例で考えましょう。サーチコンソールでは「『地域名+業種』で検索結果に100回表示され、8回クリックされた。平均順位は7位」といったことが分かります。これはお客様がどんな言葉で自社を探し、どこまで届いているかという「入口の手前」の情報です。一方GA4は、その8回クリックして来た人がどのページを見て、問い合わせに至ったかを記録します。

つまり、2つを併用すると「どんな言葉で来て、来てから何をしたか」が一本の線でつながるのです。検索表示は多いのにクリックが少なければタイトルや説明文を見直し(サーチコンソール)、来た人が問い合わせに至っていなければページの中身や導線を見直す(GA4)。役割を分けて使うことで、集客の「入口」と「中身」の両方をもれなく改善できます。どちらも無料なので、セットで導入しておくのが基本です。GA4側の見方はGA4入門で詳しく解説しています。

導入の手順——登録と「所有権の確認」をやさしく

サーチコンソールを使い始めるには、「このサイトは自分のものです」とGoogleに証明する作業が必要です。これを「所有権の確認」といいます。他人のサイトのデータを勝手に見られては困るための、本人確認のような手続きだと考えてください。手順は次の3ステップです。

  1. Googleアカウントでログインする:普段お使いのGmailなどのアカウントで構いません。
  2. 「プロパティ」を追加する:プロパティとは、計測する対象サイトの単位だと考えてください。ここで後述の2つのタイプから選びます。
  3. 所有権を確認する:指定された方法で、サイトが自分のものだと証明します。

このうち初めての方がつまずきやすいのが、「プロパティタイプ」と「所有権の確認方法」という2つの専門用語です。順に噛み砕きます。

「プロパティタイプ」の選び方——ドメインかURLプレフィックスか

プロパティを追加するとき、最初に2つのタイプのどちらかを選びます。これは「サイトのどの範囲をまとめて管理するか」の違いです。

タイプ管理する範囲確認の方法向いている人
ドメインサイト全体(wwwの有無やhttp/httpsの違いをまとめて管理)DNS設定(後述)が必要サイト全体をまとめて見たい人
URLプレフィックス入力したURL配下のみHTMLファイルやタグの設置、GA4連携など複数から選べる手軽に始めたい初心者

ざっくり言えば、「ドメイン」はサイト全体を漏れなく管理できる反面、確認がやや専門的。一方の「URLプレフィックス」は確認方法を選べて手軽です。初めてなら手軽な「URLプレフィックス」から始め、慣れたら全体管理できる「ドメイン」に切り替える、という進め方で問題ありません。迷ったら、まず始められるほうを選べば大丈夫です。

「所有権の確認方法」——いくつかの選択肢がある

続いて、サイトが自分のものだと証明する具体的な方法です。これも複数あり、サイトの作り方や使っているツールによって選べます。代表的なものを整理します。

確認方法どういう作業か手軽さの目安
HTMLファイルのアップロード指定の小さなファイルをサーバーに置くファイルを置ける人なら容易
HTMLタグの設置指定のコードをサイトの先頭付近に貼る編集できる人なら容易
Googleアナリティクス(GA4)との連携すでにGA4が入っていれば、それを利用GA4導入済みなら最も簡単
DNS設定(TXTレコード)ドメイン管理画面で指定の文字列を登録やや専門的

初心者にとって最も簡単なのは「すでにGA4を入れているなら、それを使って確認する」方法です。両者は同じGoogleアカウントで使えるため、ボタン操作に近い手軽さで確認できる場合があります。GA4をまだ入れていない方は、指定のコードをコピーして所定の場所に貼るだけの「HTMLタグの設置」がわかりやすいでしょう。

とはいえ、ここはサイトの作り方によって最適な方法が変わる、つまずきやすい工程です。技術的な部分は、無理に自分だけで進める必要はありません。多くの制作会社は、公開時にサーチコンソールとGA4の初期設定をセットで対応しています(弊社も標準対応です)。「土台の設定は専門家、日々の数字は自社」と分担すれば、最初のハードルでつまずかずに運用を始められます。所有権の確認は「一度できればOK」の作業。完璧を目指して止まるより、まずは中身を見られる状態にすることを優先しましょう。

まず見るべき①:検索パフォーマンス——4つの数字で「見られ方」を知る

ここからが本記事の中心です。中小事業者が最初に、最もよく見るのが「検索パフォーマンス」という画面で、ここを理解すれば価値の大半を引き出せます。表示されるのは、主に次の4つの数字です。

指標意味(やさしく言うと)
表示回数(インプレッション)検索結果に自社サイトが「表示された」回数。見られた回数
クリック数その表示のうち、実際に「クリックされた」回数。来てもらえた回数
平均CTR(クリック率)表示回数のうち何割がクリックされたか。クリック数÷表示回数
平均掲載順位検索結果で、おおよそ何位に表示されたかの平均

言葉を補足します。表示回数は「検索結果に自社のリンクが出た回数」で、クリックされなくてもカウントされます。クリック数は、そのうち実際に押されて来てもらえた回数。CTR(クリック率)は「100回表示されて何回クリックされたか」の割合で、いわば看板の魅力度です。平均掲載順位は、そのキーワードでだいたい何位に出ていたかの平均値です。

これら4つの数字は互いに関係し合っているのがポイントです。たとえば「表示回数は多いのにクリック数が少ない(=CTRが低い)」なら、検索結果には出ているのに、タイトルや説明文が魅力的でなく素通りされている、と読めます。単独でなく組み合わせて読むのがコツです。

クリック率(CTR)の目安——順位ごとにどれくらい違うか

CTRを読むには、「順位によってクリック率は大きく変わる」という前提を知っておくと便利です。一般に、上位ほどCTRは高く、下がるほど急激に落ちます。あくまで一般的な目安ですが、傾向はおおむね次のようなイメージです。

検索順位クリック率(CTR)の一般的な目安
1位おおむね20〜30%程度
3位前後おおむね10%前後
5〜10位(1ページ目の下のほう)おおむね数%程度
11位以下(2ページ目以降)1%前後かそれ以下になりやすい

この表から分かる大切なことは、1ページ目(おおむね10位以内)に入れるかどうかで、クリック数が大きく変わるという点です。多くの人は1ページ目までしか見ないため、11位以下に押し出されると、表示されてもほとんどクリックされません。なお、これらの数値は目安で、業種やキーワードによって変動します。自社のCTRが目安より低ければ「看板(タイトル・説明文)に改善余地あり」の手がかりにする程度に使いましょう。

フィルターで「キーワード別・ページ別」に見る

検索パフォーマンスの画面では、フィルターやタブで見たい切り口に絞り込めます。中小事業者が特に役立てやすいのは、次の2つの見方です。

  • クエリ(キーワード)別に見る:「どんな検索語で見られているか」の一覧です。ここには、自分たちが意図していなかった言葉が並ぶことがよくあります。お客様が実際に使っている言葉は、作り手の想像と違うもの。ここから新しいページのネタや、見直すべき言葉づかいが見えてきます。
  • ページ(URL)別に見る:「どのページが検索でクリックされているか」の一覧です。検索の入口として機能しているページが分かり、力を入れるべきページの優先順位がつけられます。

「クエリ」とは、単に「検索キーワード(ユーザーが検索窓に打ち込んだ言葉)」のこと。このクエリ一覧こそ、GA4では見えにくい「来る前の言葉」が分かる、サーチコンソールならではの宝の山です。

読み解きのコツ:検索パフォーマンスは「お客様の言葉の辞書」です。自分たちの言葉ではなく、お客様が実際に検索している言葉を知ること。そこに、次に書くべき記事や直すべき表現のヒントが詰まっています。

まず見るべき②:インデックス登録——ページが「検索に載る土俵」に乗っているか

2つ目は「インデックス登録」です。聞き慣れない言葉ですが、仕組みはシンプル。Googleは、世界中のサイトを巡回する「クローラー(Googlebot)」と呼ばれる巡回ロボットでページの内容を読み取り、巨大な索引(リスト)に登録しています。この「索引に登録された状態」を「インデックス登録」と呼びます。図書館でいえば、本が書庫に並び蔵書目録に載った状態です。

ここが重要です。インデックスに登録されていないページは、そもそも検索結果に出てきません。どれだけ良い内容でも、目録に載っていない本は見つけてもらえないのと同じ。「順位を上げる」以前に「まず検索の土俵に乗っているか」を確認する必要があるのです。確認方法は2つあります。

機能分かること使いどころ
ページ(インデックス作成)レポートサイト全体で、登録済み/未登録のページ数と、その理由サイト全体の登録状況をまとめて把握する
URL検査個別のURLが登録されているか、その詳細特定の1ページを今すぐ確認したいとき

サイト全体の状況は「ページ(インデックス作成)」というレポートで分かります。「登録済みのページ数」と、未登録のページについてはその理由も示されます。理由の例を挙げます。意味を知っておくと、慌てずに対処できます。

  • noindex(ノーインデックス)が設定されている:ページ側に「検索に載せないでほしい」という指示が入っている状態。意図的ならそのままで構いません。意図せず入っていれば外す必要があります。
  • 重複コンテンツと判断された:似た内容のページが複数あり、Googleが代表ページだけを登録した状態。内容の整理を検討します。
  • クロールされたが未登録:ロボットは読みに来たが、登録には至らなかった状態。内容の薄さなどが要因のことがあります。

「URL検査」で個別ページを確認し、登録を促す

特定のページを今すぐ確認したいときは「URL検査」を使います。画面上部の検索窓にURLを入力すると、登録済みかどうかが表示されます。さらに、新しく公開・更新したページは、「インデックス登録をリクエスト」を押せば、Googleに「このページを見に来てほしい」と知らせられます。

ただし、リクエストしても、必ず登録されるわけではありません。あくまで「優先的に見に来てもらえる可能性が高まる」程度で、登録の確約ではありません。リクエストしなくても、ロボットは時間をかけて自然に巡回します。とはいえ、公開したばかりのページを少しでも早く認識してほしいときには有効な一手。「やっておいて損はないが、過信はしない」という距離感が適切です。

まず見るべき③:サイトマップ送信——サイト全体の「地図」を渡す

3つ目は「サイトマップの送信」です。これは、サイト内にどんなページがあるかをまとめた一覧(地図)をGoogleに渡しておく作業。ここでいうサイトマップは、人間が見る目次ではなく、ロボット(クローラー)向けの「XMLサイトマップ」と呼ばれるファイルを指します。

なぜ役立つのでしょうか。Googleのロボットはリンクをたどってページを見つけますが、新しいページやリンクの少ないページは発見が遅れることがあります。あらかじめ「うちにはこういうページがあります」という地図を渡しておけば、ロボットが漏れなく効率よくページを見つけやすくなるのです。観光客に最初に地図を渡すほうが、すみずみまで回ってもらいやすいのと同じ発想です。

手順はシンプルです。左メニューから「サイトマップ」を開き、サイトマップファイルのURL(多くは「sitemap.xml」といった名前)を入力して「送信」を押すだけ。送信後、ステータスが「成功」と表示されれば正常に読み込まれています。

「サイトマップファイルなんて作った覚えがない」という方もご安心ください。多くのサイトでは、CMS(サイトを更新する仕組み)やプラグインが自動でサイトマップを生成しています。WordPressなどでは専用の機能やプラグインがファイルを自動で用意してくれるため、そのURLを送信するだけで済みます。URLが分からない場合は、制作会社に確認するのが早道です。サイトマップそのものの考え方はサイトマップとはでも解説しています。

補足:サイトマップの送信は「必須」ではありません。ただ、ページ数が多いサイトや公開したばかりのサイトでは「渡しておくと発見が早まる」効果が期待できる、という位置づけです。

まず見るべき④:モバイルとエクスペリエンス——スマホで快適に見られるか

4つ目は、スマートフォンでの見やすさです。今や検索の多くはスマホからで、Googleもスマホでの使い勝手を重視しています。サーチコンソールには、サイトの「体験の質(エクスペリエンス)」を点検し、技術的な問題を教えてくれる機能があります。代表的なチェック項目を挙げます。

  • 文字が小さすぎないか:スマホで読むのに拡大が必要なほど小さい文字は、使いにくさの原因になります。
  • リンクやボタンが近すぎないか:押したいボタンの隣に別のリンクが密集していると、誤タップを招きます。指で押す前提の間隔が必要です。
  • 画面に収まっているか(ビューポート設定):横スクロールしないと全体が見えないページは、スマホ向けに最適化されていない状態です。
  • 表示の安定性や速度:読み込み中にレイアウトが大きくずれる、表示が遅い、といった問題も体験を損ないます。

これらは「ウェブに関する主な指標」などの名称でまとめられ、問題があるページは一覧で示されます。専門的に見えますが、根っこにあるのは「スマホで来た人が、ストレスなく目的を果たせるか」というシンプルな問い。難しい数値を完璧に理解する必要はなく、「問題あり」と指摘されたページがあれば制作会社に相談して直す、という使い方で十分です。

そもそも、これらの問題の多くは、サイトが「レスポンシブ対応」(スマホ・タブレット・パソコンの画面幅に応じて自動で見やすく整う作り)になっていれば大部分が防げます。逆に、パソコン向けにしか作られていない古いサイトでは、ここで多くの指摘が出がちです。スマホ関連の指摘が多い場合は、小手先の修正より、サイト全体のスマホ対応を見直すほうが根本的な解決になることもあります。詳しくはスマホ対応(レスポンシブ)の重要性をご覧ください。

本領発揮:「あと少しで1ページ目」のページを引き上げる

ここまでの機能を押さえたら、いよいよ最も実用的な使い方です。それが、「あと少しで検索結果の1ページ目に届きそうなページ」を見つけて、優先的に手直しするという活用法。サーチコンソールから最も大きな成果を引き出せるポイントです。

なぜ「あと少し」のページが狙い目なのでしょうか。理由は、前述のCTRの目安にあります。検索結果の1ページ目はおおむね10位まで。11位以下(2ページ目)は、ほとんどクリックされません。逆に言えば、今11位前後で止まっているページを数位押し上げて1ページ目に入れられれば、クリック数が一気に伸びる可能性があります。すでに1位のページはこれ以上上げられず、50位のページを1ページ目まで上げるのは大変。「もう少しで1ページ目」のページこそ、最も少ない労力で最も大きな効果が見込める“ボーナスゾーン”なのです。

探し方の手順

具体的な探し方を手順で示します。

  1. 検索パフォーマンスを開く:表示回数・クリック数・CTR・平均掲載順位の4つすべてを表示する状態にします。
  2. 「クエリ」または「ページ」で並べ替える:表示回数が多い順に並べると、見込みの大きいものから確認できます。
  3. 「表示回数は多いのに、平均順位が10位前後」のものを探す:これが「あと少しで1ページ目」の候補です。表示が多い=需要がある証拠であり、伸びしろが大きいと判断できます。
  4. あわせて「CTRが平均より低い」ものにも注目する:順位の割にクリックされていないなら、看板(タイトル・説明文)に改善余地があります。

この作業で見つかるのは、「需要はあるのに、あと一歩で取りこぼしている機会」です。やみくもに全ページを直すのではなく、ここに絞れば、限られた時間と労力を最も効果の出る場所に集中できます。

順位帯ごとの打ち手——どこを直すか

見つけたページの改善は、今の順位帯によって打ち手が変わります。目安を整理します。

今の平均順位状況の見立て有効な打ち手の例
4〜10位(1ページ目の下のほう)内容は評価されつつある。あと一押しタイトル・説明文の改善、見出しの整理、情報の追加・更新
11〜20位(2ページ目)もう少しで1ページ目。内容の強化が鍵不足している情報の追加、関連する内部リンクの設置、最新情報への更新
21〜50位土俵には乗っているが力不足ページ全体の見直し、検索意図に合った内容への作り直し
50位以下まずは競合のページを研究する段階上位ページの内容を調べ、何が足りないかを把握してから着手

とくに効果的なのが、4〜10位のページに対する「タイトルと説明文の見直し」です。順位はそこそこなのにクリックされていないなら、検索結果に出る文言(タイトルタグ・ディスクリプション)が魅力的でないか、検索した人の知りたいことと噛み合っていない可能性が高い。サーチコンソールで分かった「実際にクリックされている検索キーワード」をタイトルの前半に入れると、クリック率が改善することがよくあります。お客様が使っている言葉で語りかける、という発想です。

一方、11位以下のページは、文言だけでなく中身そのものを強くする必要があります。検索した人が求める情報が足りていないことが多いため、不足する説明を補い、関連ページへの内部リンクを足し、情報を最新に更新する——こうした地道な強化が、順位の底上げにつながります。改善後は数字の反映に数日かかるので、効果の確認は1〜2週間ほど待ってから行いましょう。検索対策全般の考え方はSEO対策の基本もあわせてご覧ください。

改善の心得:サーチコンソールは「答え」をくれる道具ではなく、「どこを見直すべきか」という良い問いをくれる道具です。数字は「このページ、あと一歩ですよ」と教えてくれるだけ。最後に手を打つのは、自社の商品やサービスを誰より知る皆さん自身です。

サーチコンソールにまつわる、よくある誤解

最後に、サーチコンソールを使い始めるときに陥りがちな「誤解」を、正しい理解とともに整理します。先に知っておくだけで、無駄な遠回りやいらぬ不安を避けられます。

よくある誤解正しい理解
登録すれば検索順位が上がるあくまで「測る」道具。順位は、測った数字をもとに改善した結果として上がる
データはリアルタイムで見られる一般に2〜3日の遅れがある。1日単位ではなく1週間〜1か月の傾向で見る
Yahoo!の検索データも含まれる対象はGoogle検索のみ。ただし日本のYahoo!検索はGoogleの仕組みを使っているため、結果として近い傾向にはなる
インデックス登録のリクエストは必須しなくてもロボットは巡回する。早く認識してほしいときの補助的な一手
サーチコンソールだけで集客はすべて分かる「来る前」しか分からない。来た後はGA4と併用してこそ全体が見える
順位やCTRの目安は絶対的な基準業種・キーワードで大きく変動する。比べるべきは他社ではなく自社の過去

これらの誤解に共通するのは、「サーチコンソールに過大な期待をしてしまう」という点です。これは魔法の集客装置ではなく、現状を正確に映す「検索の鏡」。鏡が教えてくれた乱れを整えるのは自分自身であるのと同じで、示された課題に対してページを一つずつ改善する地道な行動があって初めて、成果につながります。

とりわけ意識してほしいのは、「数字に振り回されないこと」です。順位やクリック率は日々上下し、適正な水準も業種で異なります。他社や目安と単純に比べて落ち込むより、自社の先月・昨年と比べて少しずつでも良くなっているかを見るほうが健全です。月に一度、検索パフォーマンスを開いて「あと少しのページ」を1つ見つけて直す——その習慣こそが、半年後、一年後の大きな差を生みます。

まとめ:サーチコンソールは「検索からの集客を育てる地図」

最後に要点を振り返ります。Googleサーチコンソールは、「Google検索で自社サイトがどう見られているか」を教えてくれる無料の道具です。GA4が「サイトに来た後」を見るのに対し、サーチコンソールは「サイトに来る前(検索の段階)」を見る——この役割分担を押さえれば、使い分けで迷うことはありません。どちらも無料なので、セットで導入しておくのが基本です。まず見るべきは、①検索パフォーマンス・②インデックス登録・③サイトマップ送信・④モバイル/エクスペリエンスの4つの機能だけ。この4点で、検索からの集客の健康状態はおおむねつかめます。

そして、本領は「あと少しで1ページ目」のページを見つけて引き上げる活用にあります。表示回数は多いのに10位前後で止まっているページを探して手直しする、効率のよい一手です。大切なのは、登録して満足せず、数字が教えてくれた課題を一つずつ直していくこと。サーチコンソールは答えをくれる道具ではなく、「次にどこを見直すべきか」という良い問いをくれる地図。実際に歩くのは、現場を知る皆さん自身です。

格安HP屋でできること

私たち格安HP屋(東京都千代田区神保町・2020年創業)は、全国対応でオンライン完結のホームページ制作を行っています。標準でSEOの基本対策を行い、その一環としてサーチコンソールとGA4(Googleアナリティクス4)の初期設定も含めて対応しています。「登録や所有権の確認で手が止まっている」「サイトマップって何を送ればいいのか分からない」という方も、公開時点で計測と検索対策の土台が整った状態でお渡しできます。料金は税込・追加料金なし・修正無制限で、新規25万円/リニューアル30万円/LP8万円(サーバー・ドメインは実費・年1〜2万円程度)。完全オリジナルデザイン・レスポンシブ対応・問い合わせフォーム・多言語対応を標準装備し、最短2週間で公開できます。スマホでの見やすさやサイトマップの自動生成にも配慮しているため、サーチコンソールで指摘が出にくい土台づくりが可能です。検索からの集客を強化したい方はSEO対策の基本を、来訪後の分析はGA4入門を、依頼先選びはホームページ制作会社の選び方もあわせてご覧ください。ご相談はメール(info@kakuyasuhp.com・電話受付なし)まで、お気軽にどうぞ。

FAQよくあるご質問

サーチコンソールとは何ですか。無料で使えますか。
サーチコンソール(Google Search Console、略してGSC)は、Googleが無料で提供しているツールで、「自社サイトがGoogle検索でどう見られているか」を確認できます。具体的には、どんな検索キーワードで検索結果に表示されたか、何回クリックされたか、検索順位は何位くらいか、ページがGoogleに正しく登録されているか、といったことが分かります。広告を出していなくても使え、費用は一切かかりません。利用にはGoogleアカウントと、サイトが自分のものだと証明する「所有権の確認」という作業が必要ですが、多くの制作会社では初期設定まで対応しています。
サーチコンソールとGA4(アナリティクス)は何が違い、どう使い分けますか。
ざっくり言うと、サーチコンソールは「サイトに来る」、GA4は「サイトに来た」を見るツールです。サーチコンソールは、Google検索でどんな言葉で表示・クリックされたか、検索順位はどれくらいかという「入口の手前」を教えてくれます。一方GA4(Googleアナリティクス4)は、訪問してきた人がどのページを見て、問い合わせまで進んだかという「来てからの行動」を記録します。両方を併用すると「どんな言葉で来て、来てから何をしたか」が一本の線でつながります。どちらも無料で、両方入れておくのが基本です。GA4側の詳しい見方はGA4入門もご覧ください。
専門知識がなくても、サーチコンソールは使いこなせますか。
「すべての機能を使いこなす」のは専門家でも大変ですが、「中小企業に必要なところだけ見る」のは十分に可能です。最初に見るべきは、ほぼ「検索パフォーマンス」という画面だけ。そこに表示される表示回数・クリック数・クリック率・平均掲載順位の4つの数字を、前月や前年と比べて眺めるだけで、自社の状況はおおむねつかめます。本記事はその「最小限の見方」に的を絞って解説しています。専門用語はそのつど噛み砕くので、知識がなくても読み進められます。
登録すれば、検索順位は自動的に上がりますか。
いいえ。これは最も多い誤解です。サーチコンソールは、あくまで現状を「測る」ための道具で、登録しただけで順位が上がることはありません。順位が上がるのは、測った数字をもとにページの内容やタイトルを改善し、その積み重ねが評価された結果です。サーチコンソールは「どこを直せばよいか」を教えてくれる地図のようなもので、実際に歩くのは皆さん自身、とイメージすると分かりやすいでしょう。検索対策の全体像はSEO対策の基本もあわせてご覧ください。
「平均掲載順位」が10位前後のページは、どう活用すればよいですか。
そこが、サーチコンソールの最も実用的な使いどころです。検索結果の1ページ目はおおむね10位までで、11位以下は2ページ目に押し出されてクリックがほとんど期待できません。そこで、表示回数は多いのに平均順位が10位前後で止まっているキーワードを探し、そのページを優先的に手直しします。「あと少しで1ページ目」のページは、少しの改善で大きくクリックが伸びる可能性があるからです。本記事の後半で、その具体的な進め方を解説します。
データはリアルタイムで見られますか。表示が数日前のものに見えます。
サーチコンソールのデータは、リアルタイムではありません。一般的に、検索パフォーマンスの数字が画面に反映されるまでには2〜3日ほどの遅れがあります。これは仕様であり、不具合ではありません。そのため「昨日公開した記事の成果を今日すぐ確認する」といった使い方には向きません。数字は1日単位の上下に一喜一憂せず、少なくとも1週間、できれば1か月単位の傾向で見るのがコツです。新しい記事を早く認識してほしいときは、後述する「URL検査」からの登録リクエストが役立ちます。
格安HP屋 編集部東京・神保町/中小企業向けホームページ制作
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