この記事の結論
AI検索の対策といっても、やることの大半はこれまでの検索対策と同じです。Google は「AIによる概要やAIモードに表示されるための追加の要件はない」と公式に説明しています。中小企業がやるべきことは、聞かれることにはっきり答えるページを作る、会社の情報をどこでも同じにそろえる、出ているかを数字で確かめるの3つに絞れます。
目次9の章+よくある質問
結論|AI検索の対策は、ほとんどが「普通の検索対策」
AI検索で選ばれるために中小企業がやることは、わかりやすいページを作り、会社の情報をそろえ、数字で確かめることです。Google は2026年5月に公開した生成AI向けのガイドで、「生成AI検索でも SEO は有効か」という問いに「有効です」と答えています。AIによる概要(AI Overviews)もAIモードも、Google 検索の順位づけと品質のしくみの上で動いているからです。
一方で、「AI検索対策」「AIO対策」という言葉とともに、特別なファイルや書き方をすすめる情報もたくさん出回っています。この記事では、Google・OpenAI・Microsoft の公式の説明をもとに、何が変わったのか、何をすればいいのか、何は気にしなくていいのかを分けて書きます。先に要点だけ並べておきます。
- やること:聞かれることに答えるページ、自社にしか書けない中身、会社情報の統一、Googleビジネスプロフィール、クローラーを止めない設定
- 確かめること:Search Console の生成AIパフォーマンスレポート、Bing Webmaster Tools、GA4
- 気にしなくていいこと:AI専用のファイルや書き換え、言及の水増し、表示を約束する売り文句

AI検索で何が変わった?|AIによる概要・AIモード・ChatGPT
いちばん大きな変化は、検索した人がリンクを開く前に、AIがまとめた答えを読むようになったことです。日本では Google が2024年8月に「AIによる概要」を、2025年9月に「AIモード」を日本語で始めました。ChatGPT でも2024年10月に検索の機能「ChatGPT search」が公開され、2025年2月からは申し込みなしで誰でも使えるようになっています。
| 名前 | 始まった時期 | どんなものか |
|---|---|---|
| Google「AIによる概要」 | 2024年8月(日本で提供開始) | 検索結果の上のほうに、AIがまとめた答えと、参考になるページへのリンクを出す |
| Google「AIモード」 | 2025年9月(日本語で提供開始) | 長く複雑な質問に、AIが何回も検索しながら答える。続けて質問もできる |
| ChatGPT の検索 | 2024年10月に公開、2025年2月から誰でも | 質問に合わせてウェブを検索し、出典のリンクをつけて答える |
どれも、答えのもとになるのはウェブ上のページです。Google の説明では、AIモードは質問を小さな話題に分けてそれぞれ検索する「クエリファンアウト」という方法で、ウェブを広く調べて答えを組み立てます。ChatGPT の検索も、ほかの検索サービスやパートナーから届くコンテンツを使うと OpenAI は書いています。AIに選ばれる前に、まず普通の検索で見つかるページになっている必要がある、ということです。
2026年8月31日には、Google の Search Console(サイトの持ち主向けの無料の管理ツール)で、AIの機能での表示回数がわかる「生成AIパフォーマンスレポート」と、AIの機能にサイトを出すかどうかを選べる「検索の生成AI設定」が、すべてのサイトで使えるようになりました。AI検索は、ようやく自分のサイトの数字で見られるものになってきています。
Googleの公式の立場|AIのための特別な対策は要らない
Google は、AIによる概要やAIモードに出るための追加の要件はなく、特別な最適化も要らないと公式に説明しています。サイトの持ち主向けの案内「AI 機能とウェブサイト」によると、条件は、ページがインデックスに登録され(Google のデータベースに入ること)、検索結果で抜粋(スニペット)を出せる状態にあり、検索の技術的な要件を満たしていることです。生成AI向けのガイドでは、Search Console の「検索の生成AI設定」でサイトを外していないことも条件に挙げていますが、この設定は最初から「含める」になっています。
2026年5月に公開されたGoogle 検索の生成AI機能向けの最適化ガイドは、さらに踏み込んでいます。AEO(回答エンジン最適化)や GEO(生成エンジン最適化)といった呼び名についても、Google 検索から見れば SEO であることに変わりはない、という立場です。そして、いちばん大事なこととして挙げているのが、読む人にとって価値があり、ほかにない中身を作ることです。中小企業に関係の深いところを拾うと、次のとおりです。
- 自分の経験や知識にもとづく、独自の視点を入れる。どこにでもある一般論の言い換えにしない
- 段落と見出しで整理して、人にとって読みやすく書く
- クロール(検索エンジンがページを読みに来ること)を止めない。どの端末でも見やすく、表示を速くする
- 地域の店や会社は、Googleビジネスプロフィールの情報を整える
- 検索されそうな言い回しごとに、似たページを大量に作らない(スパムのポリシーに反する)
読んでみると、拍子抜けするくらい「これまでどおり」です。ガイドには、AIの答えのもとになるページは Google 検索の順位づけのしくみで検索のデータベースから選ばれる、という説明もあります。普通の検索で評価されていないページが、AIの答えにだけ急に選ばれることは考えにくい、と僕らは読んでいます。基本がまだそろっていないなら、中小企業のためのSEO基礎ガイドから始めるのが近道です。
中小企業がやること|7つを表で整理
中小企業がAI検索に備えてやることは、ページの中身、会社の情報、技術の設定の3つに分けると整理しやすくなります。僕らが大事だと考える順に、7つ並べました。
| やること | 理由 | 具体的には |
|---|---|---|
| 1. 聞かれることに、はっきり答える | 読む人に役立つ独自の中身が、AI検索で長く見つけてもらういちばんの方法だと Google は説明している | 料金の目安・対応地域・納期・進め方を、見出しのすぐ下に書く |
| 2. 自社にしか書けないことを書く | 一般論の言い換えは、ほかのサイトにもある | 作業の手順、よく受ける質問と答え、実際の事例。数字や制度には出典を添える |
| 3. 会社の基本情報をどこでも同じにする | 社名・住所・電話が場所ごとに違うと、どれが正しいのか伝わりにくい | ホームページ、Googleビジネスプロフィール、SNS、ポータルサイトの表記をそろえる |
| 4. Googleビジネスプロフィールを整える | AIの答えにも地域の店の情報が入ることがあり、ビジネスプロフィールを使うと表示されやすくなると Google は説明している | 営業時間・写真・サービス内容を最新にし、口コミにも返信する |
| 5. よくある質問を置く | 次に気になることに、先回りして答えられる | 電話やメールでよく聞かれる質問を集めて、最初の一文で答える |
| 6. 構造化データを入れる | AI検索には必須ではない。ただ、リッチリザルト(検索結果の特別な表示)の対象になる助けになるので、SEO の一部として続けるのがよいと Google は説明している | 会社・記事・パンくずなど。ページに見えている内容と一致させる。表示を約束するものではない |
| 7. クローラーを止めない | 読みに来られないページは、答えのもとにならない | robots.txt で Googlebot・Bingbot・OAI-SearchBot を拒否していないか確かめ、サイトマップを送る |
1と2は、ホームページの中身の話です。僕らのこのコラムも、見出しのすぐ下の一文で答えるようにしています。AIのためにわざわざ書き方を変える必要はない、と Google も書いていて、これは忙しい読み手のための工夫です。書き方のコツはWebライティングのコツに、質問の選び方はよくある質問ページの作り方にまとめています。なお、Google の検索結果に質問と答えが直接並ぶ「よくある質問」のリッチリザルトは、2026年5月7日から表示されなくなりました。FAQは見た目の特典のためではなく、お客様の質問に答えるために置くものと考えましょう。
3と4は、会社の情報の話です。地域でお店や事務所をしているなら、ここがいちばん手をつけやすいところです。整え方はMEO対策とは?に、口コミの集め方と返し方はGoogleの口コミを増やす方法と返信のコツに書きました。
よく「ほかのサイトでの言及を増やそう」とも言われます。所属する団体の会員紹介、取材の記事、取引先からの紹介、お客様の口コミなどは、仕事を続けていれば自然に増えていくものです。Google は、AIの答えでブログや動画、掲示板などでの評判を示すことがあるとしたうえで、作り物の言及を集めても思うほど役に立たないと書いています。遠回りに見えても、本物の評判を積み上げるほうが確実です。
ChatGPTやCopilotにも見つけてもらうには
ChatGPTの検索に出るための条件は、検索用のクローラー OAI-SearchBot を止めないことだと OpenAI は説明しています。公開されているサイトならどれでも出られる、というのが OpenAI の立場です。OAI-SearchBot は、ChatGPT の検索のためにウェブを読みに来るクローラーです。robots.txt(クローラーへのお願いを書くファイル)でこれを拒否していると、ChatGPT の検索の答えにサイトが出なくなります(OpenAI のクローラーの説明・2026年9月時点)。
気をつけたいのは、学習用と検索用でクローラーが分かれていることです。OpenAI の説明では、GPTBot はAIモデルの学習のため、OAI-SearchBot は検索のためのもので、別々に許可・拒否できます。「AIに学習されたくない」と GPTBot だけを拒否しても、検索には出られます。反対に、よくわからないまま「AIのクローラーはすべて拒否」としていると、検索にも出なくなります。設定を変えてから ChatGPT の検索に反映されるまでは、24時間ほどかかるそうです。
Microsoft の Copilot や、Bing でAIがまとめた答えについては、Bing Webmaster Tools(Bing 版の Search Console)が窓口になります。サイトを登録してサイトマップを送り、Bing に正しく読まれているかを確かめておきましょう。ページの追加や更新を検索エンジンにすぐ知らせる IndexNow というしくみもあり、Microsoft Bing などが対応しています。IndexNow の公式サイトに並ぶ対応先に Google は入っていないので、Google には Search Console からサイトマップを送ります。サイトマップの基本はサイトマップとは?で書いています。
自社がAIの答えに出ているか確かめる方法
自社がAIの答えに出ているかは、Google、Bing、ChatGPT のそれぞれに確かめる道具があります。Google なら Search Console、Bing なら Bing Webmaster Tools、ChatGPT なら GA4 です。わかることは少しずつ違います(2026年9月時点)。
| 確かめたいAI | 使う道具 | わかること |
|---|---|---|
| Google のAIによる概要・AIモード | Search Console の「生成AIパフォーマンスレポート」 | AIの機能で自社サイトへのリンクが表示された回数(インプレッション)と、ページ・国・デバイスごとの内訳 |
| Microsoft Copilot・Bing のAIの答え | Bing Webmaster Tools の「AI Performance」 | 出典として引用された回数、引用されたページ、AIが情報を探すときに使った言葉 |
| ChatGPT の検索 | GA4 などのアクセス解析 | ChatGPT から来たアクセス。リンクに utm_source=chatgpt.com が自動で付く |
Google のレポートは、Search Console ヘルプの「生成AIパフォーマンスレポート」によると、2026年8月31日にすべてのサイトに公開されました。AIの機能での表示がまだ少ないサイトでは、レポート自体が出ないこともあります。Bing の AI Performance は、2026年2月に公開プレビューとして始まった機能です。
実際にAIに聞いてみるのも、いい確かめ方です。「〇〇市 税理士 相続」のように、お客様が使いそうな言葉で聞いて、どのサイトが出典に出てくるかを見ます。ただ、答えは聞き方や聞く人の場所、タイミングで変わります。一度出なかったから「出ていない」、一度出たから「もう大丈夫」と決めつけず、上の数字と合わせて見ていくのがおすすめです。Search Console の使い方はGoogleサーチコンソール入門、GA4 の見方はGA4入門にまとめています。
やっても意味が薄いこと|「AIO対策」の売り文句に注意
AI専用のファイルやマークアップ、AI向けの書き換えは、Google 検索のためには要らないと Google ははっきり書いています。先ほどの最適化ガイドには「する必要のないこと」という項目があり、次のものが挙がっています。
- llms.txt などの特別なファイル:Google 検索は使っていない。ほかのサービスのために置くのは問題ないが、Google での表示や順位にはプラスにもマイナスにもならない(くわしくはllms.txtとは?)
- 中身を細かく切り分ける「チャンク化」:AIのためにページを細切れにする必要はない。理想のページの長さというものもない
- AI向けの書き換え:AIは言い換えや意味をくみ取れるので、言い回しのバリエーションを全部そろえなくていい
- 作り物の「言及」集め:ウェブ上に不自然に名前を出してもらっても、思うほど役に立たない
- 構造化データへの過度な期待:AI検索には必須ではなく、追加すべき特別なマークアップもない
もうひとつ気をつけたいのが、「AIの答えに表示させます」「Google の内部のデータで分析します」といった売り文句です。Google は、第三者のツールが Google の内部のランキングやAIのしくみにアクセスすることはできない、と注意をうながしています。AIの答えにどのページを使うかを決めるのは、Google や OpenAI の側です。外に頼むときは、何をしてくれるのか、公式の説明と食い違っていないかを確かめてから決めても遅くありません。
ブログやコラムを増やすこと自体は悪くありません。ただ、検索されそうな言葉ごとに似たページを量産するのは、Google のスパムのポリシーに反します。書くなら、自社にしか書けない中身を一本ずつ。考え方はコンテンツマーケティングとは?で書いています。

格安HP屋に頼むと|SEOもAI検索も、はじめから
格安HP屋のHP新規制作とリニューアルでは、検索エンジンと ChatGPT などのAI検索に読まれやすい作りを、追加料金なしで最初から入れています。料金は、HP新規制作が25万円、HPリニューアルが30万円、LP制作が8万円で、すべて税込です。HP新規制作とリニューアルには、構造化データ・サイトマップ・OGP(SNSで共有されたときの表示)・GA4 の設定が標準で入ります。今のサイトを作り直す場合は、今のサイトの分析、全ページの移行、URLの転送(リダイレクト)、SEOの引き継ぎまでリニューアルの料金に含まれます。
僕らが自分たちのサイト(kakuyasuhp.com)で実際にやっていることも書いておきます(2026年9月時点)。
- AI向けの案内ファイル llms.txt と、くわしい版の llms-full.txt を置いている
- 各ページの Markdown 版を用意している(URL の末尾に .md を付けると読める)
- すべてのコラムに、パンくず・記事・FAQ の構造化データを入れ、サイトマップを出している
- 更新したページを IndexNow で知らせ、Bing Webmaster Tools にも登録している
- robots.txt で、Google や Bing に加えて、ChatGPT などのAI検索のクローラーも止めていない
- GA4 で、電話やメールのリンクが押された回数と、お問い合わせフォームの送信を数えている
正直に書くと、llms.txt は Google 検索では使われていません。僕らが置いているのは、ほかのAIサービスが読む場合への備えで、効果を約束できるものではありません。検索順位やAIの答えに出ることの約束もしません。そのかわり、Google が大事だと言っている中身のわかりやすさ、技術の土台、数字で確かめるしくみは、はじめからそろえてお渡しします。
デザインはテンプレートを使わず、一社ずつゼロから作る完全オリジナルです。初稿は画像ではなく実際に動くHTMLのデザインでお見せするので、パソコンやスマートフォンで開いて、見出しのすぐ下に答えが書いてあるか、スマホで読みやすいかを、公開前に自分の目で確かめられます。制作中の修正は回数無制限で、追加料金はかかりません。料金の詳細は料金プラン、実際に作ったサイトは制作事例でご覧ください。
まとめ|AI検索の時代も、土台は「伝わるホームページ」
AI検索への備えは特別な裏技ではなく、伝わるページ、そろった会社情報、数字での確認の3つを地道に続けることです。
- Google は、AIによる概要やAIモードのための追加の要件はなく、SEO の基本が引き続き大事だと説明している
- やることは、聞かれることにはっきり答えるページ、自社にしか書けない中身、会社情報の統一、Googleビジネスプロフィール、クローラーを止めない設定
- ChatGPT の検索に出るには OAI-SearchBot を止めない。学習用の GPTBot とは別に決められる
- 出ているかは、Search Console の生成AIパフォーマンスレポート、Bing Webmaster Tools、GA4 で確かめる
- llms.txt やAI向けの書き換え、表示を約束する売り文句には振り回されない
今のサイトが検索やAIに読まれる作りになっているか気になったら、作り直すかどうか迷っている段階でも、まずはご相談ください。相談とお見積もりは無料です。新規25万円・リニューアル30万円・LP8万円(すべて税込・追加料金なし)で、SEOとAI検索の基本を最初から入れて作ります。お問い合わせからどうぞ。
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