この記事の結論
お問い合わせフォームは、作り方を決め、必須の項目を3つ前後に絞り、迷惑メール対策と自動返信をはじめから入れて作るのが基本です。送信ボタンの前に個人情報の利用目的を示し、HTTPSのページに置くことも欠かせません。フォームは作って終わりではなく、問い合わせが届き続けるところまでが仕事です。
目次9の章+よくある質問
結論|フォームは「作り方・項目・迷惑メール対策」の3つを決めて作る
お問い合わせフォームは、作り方、項目、迷惑メール対策の3つを先に決めてから作ると、あとで作り直さずに済みます。
- 作り方:WordPress のプラグイン、外部のフォームサービス、サーバーのツール、自作のどれにするか。サイトの作り方と、更新する人で選びます
- 項目:必須は「お名前・メールアドレス・お問い合わせ内容」の3つを基本に、業種で本当に要るものだけを足します
- 迷惑メール対策:ボットの送信を止める仕組みと、自動返信が悪用されない形を、公開の前に入れておきます
このほかに、自動返信メールの中身、個人情報の利用目的の示し方、SSL(通信の暗号化)も、作るときに一緒に決めておきたいところです。フォームを置いたあとに問い合わせを増やす工夫はお問い合わせを増やすホームページの作り方に、成果の数字の見方はコンバージョン率を上げる方法にまとめています。この記事では、フォームそのものの作り方に絞って書きます。

作り方は4通り|プラグイン・外部サービス・サーバーのツール・自作
お問い合わせフォームの作り方は、WordPress のプラグイン、外部のフォームサービス、レンタルサーバーのツール、自作の4通りです。
| 作り方 | 向いている場合 | 気をつけること |
|---|---|---|
| WordPress のプラグイン(Contact Form 7 など) | サイトを WordPress で作っている。見た目をサイトにそろえたい | プラグインの更新、迷惑メール対策、メールが届く設定を自分たちで管理する |
| 外部のフォームサービス(Google フォームなど) | 早く用意したい。回答を表計算で管理したい | 見た目の自由が少なめ。データを預ける先と、利用規約を確かめる |
| レンタルサーバーのフォームのツール | 項目の少ない、簡単なフォームで足りる | できることはツールしだい。サーバーを移ると使えなくなる |
| 自作(HTML と PHP などのプログラム) | 独自の動きや、ほかのシステムとの連携が要る | セキュリティの知識が要る。作った人がいないと直せない |
WordPress のサイトなら、プラグインがいちばん手堅い選択です。Contact Form 7 は WordPress の公式のプラグインディレクトリから無料で入れられ、有効インストール数は1,000万以上と表示されています(2026年9月時点)。Google フォームは、Google のヘルプでもウェブサイトへの埋め込み方が案内されていて、回答はスプレッドシートで見られ、新しい回答をメールで知らせる設定もあります。
自作には注意が要ります。HTML だけではメールは送れず、受け取った内容をサーバー側のプログラムで処理する必要があります。MDN は、HTML のフォームはサーバーへの攻撃のいちばんよくある入口になると書いていて、IPA の「安全なウェブサイトの作り方 - 1.8 メールヘッダ・インジェクション」でも、問い合わせページの作り方しだいで、第三者宛てにメールを送る踏み台にされるおそれが挙げられています。専門の知識が無ければ、実績のある仕組みを使うのが安全です。
どれを選ぶか迷ったら
サイトを WordPress で作っているなら、プラグインで作るのが素直です。サイトの作成ツールを使っているなら、まずそのツールに付いているフォームの機能を確かめます。イベントの申し込みのように期間の限られた受付なら、Google フォームのような外部のサービスで手早く用意する方法もあります。予約や見積もりの計算、社内のシステムへの取り込みなど、込み入った動きが要るときは、自作に踏み込む前に、制作会社に相談してみてください。どれを選んでも、受け取った問い合わせを誰がいつ見て、誰が返すかは、先に決めておきましょう。
項目の決め方|必須は3つを基本に、業種で足す
項目は、最初の返事に必要なものだけを必須にし、「お名前・メールアドレス・お問い合わせ内容」の3つを基本にします。
聞きたいことが多いほど、入力する側の手間は増えます。判断の目安は「この項目が無いと、最初の返事ができないか」です。できるなら任意にするか、やり取りの中で聞けば足ります。業種ごとの項目の例を表にしました。
| 業種・用途 | 必須にしたい項目 | 任意でよい項目 |
|---|---|---|
| どの業種でも | お名前、メールアドレス、お問い合わせ内容 | 電話番号、会社名、希望の連絡方法 |
| 店舗・サロン・教室 | 基本の3つ+ご希望の日時(予約の相談なら) | 人数、はじめてかどうか |
| 士業・コンサル | 基本の3つ+ご相談の種類(選ぶ形) | 電話番号、ご都合のよい時間帯 |
| 製造業・BtoB | 基本の3つ+会社名 | 部署、製品名や型番、数量、図面などのファイル |
| 工務店・造園・リフォーム | 基本の3つ+工事の場所(市区町村まで) | 工事の種類、予算の目安、写真 |
| 採用の応募 | 基本の3つ+希望の職種 | 経験、履歴書などのファイル |
電話番号を必須にするかは迷いどころです。電話で折り返したい業種なら必須でもかまいませんが、「電話が来るのは困る」とフォームを閉じる人もいます。任意にして、「お急ぎの方はお電話番号もご記入ください」と添える形もあります。ご相談の種類のように答えが決まっているものは、選ぶ形にすると入力も集計も楽になります。
並べる順番は、答えやすいものから。お名前、メールアドレスのように迷わず書けるものを先に置き、考えて書く「お問い合わせ内容」は最後にします。お問い合わせ内容の欄には「ご予算や時期が決まっていれば、あわせてお書きください」のように、書いてほしいことを例で示すと、最初の返事に必要な情報がそろいやすくなります。
入力しやすくする工夫|スマホで打ちやすいフォームに
入力しやすさは、スマートフォンで試しながら、ラベル、入力の種類、エラーの出し方、送信ボタンの言葉を整えると大きく変わります。
- 項目名は入力欄の外に出す:web.dev(Google の開発者向けの解説)では、入力欄の中の薄い文字(プレースホルダー)だけを項目名の代わりにしないよう書かれています。打ち始めると消えて、何の欄かわからなくなるからです
- 入力の種類を指定する:メールアドレスには type="email"、電話番号には type="tel" を使うと、スマホで合ったキーボードが出ます。autocomplete="email" などを付けると、ブラウザーの自動入力も効きます
- 必須と任意をはっきり示す:必須の印を付け、任意の項目は「任意」と書きます。必須が少なければ、それだけで気持ちが楽になります
- エラーは入力欄のそばで、直し方まで:「メールアドレスの形式が違います。@ を含めて入力してください」のように、どこをどう直すかを書きます
- 全角と半角のどちらでも受け付ける:電話番号や郵便番号を半角だけに限ると、入力のやり直しが増えます。受け取る側で直せるものは、直す仕組みにします
- 送信ボタンの言葉を具体的に:web.dev でも、ボタンには何が起きるかがわかる言葉をすすめています。「送信」より「この内容で問い合わせる」のほうが、押したあとが想像できます
フォームの前に「2営業日以内にメールでご返信します」のような返事の目安を書いておくのも効きます。入力画面の考え方はUI・UXとはでも触れています。
迷惑メール対策|ボットを止め、自動返信の悪用を防ぐ
フォームの迷惑メール対策は、ボットの送信を止める仕組みを入れることと、自動返信が悪用されない形にすることの2つです。
ボットを止める仕組み
Contact Form 7 の公式の説明では、迷惑メール対策の仕組みを、種類の違うものと組み合わせて使うことがすすめられています。主なものは次のとおりです(料金は2026年9月時点の公式の表示。Turnstile の設定のしかたは Contact Form 7 の「Cloudflare Turnstile integration」にあります)。
- Cloudflare Turnstile:Cloudflare の、画像を選ばせない確認の仕組みです。無料のプランがあり、Contact Form 7 の公式の説明でも、reCAPTCHA を使う理由が無ければ Turnstile をすすめています
- reCAPTCHA(v3):Google の仕組みで、利用者に操作を求めずに裏で判定します。料金のページでは、1か月あたり10,000件の評価まで無料とされています
- Akismet:迷惑な投稿を見分けるサービスです。個人のブログなら無料の API キーで使えますが、会社や商用のサイトは有料のプランになります
- 許可しないキーワード:WordPress の「設定」→「ディスカッション」にある「コメント内で許可されないキーワード」に、言葉や IP アドレスを入れると、Contact Form 7 はそれを含む送信を迷惑メールとして扱います
どれも、入れたら終わりではありません。判定が厳しすぎると本当のお客様まで弾くので、公開のあとも、ときどき迷惑メールと判定された記録を見て調整します。
自動返信を踏み台にさせない
レンタルサーバー会社のマニュアルやお知らせでは、連絡先の欄に無関係な人のアドレスを入れて送信し、自動返信で迷惑メールを送りつける攻撃が紹介されています。続くとサーバーの評判が下がり、ふつうのメールまで届かなくなることがあります。ボットを止める仕組みを入れたうえで、自動返信にはお問い合わせ内容を丸ごと載せない、という考え方もあります。届かなくなったときの調べ方はお問い合わせフォームのメールが届かない原因と対策にまとめました。
自動返信メールの文例|そのまま使える形
自動返信メールには、受け付けたことのお知らせ、返事の目安、急ぎの連絡先、心当たりが無い場合の一文の4つを入れておけば十分です。
件名:【〇〇】お問い合わせを受け付けました(自動返信)
〇〇様
このたびは、〇〇へお問い合わせいただき、ありがとうございます。
このメールは、フォームの送信と同時に自動でお送りしています。内容を確かめて、2営業日以内に担当よりご連絡します。
土日祝日にいただいたお問い合わせは、翌営業日以降のご連絡になります。お急ぎの場合は、お電話(000-0000-0000/平日10:00〜18:00)でもお受けしています。
このメールにお心当たりのない方は、お手数ですが、このメールを破棄してください。
〇〇(会社名・屋号)
住所・電話番号・ホームページのURL
「〇〇」は、会社名やお名前に置き換えてください。返事の目安は、実際に守れる日数で書きます。送信した内容の控えを載せると親切ですが、先ほどの悪用の心配があるので、載せるならボットの対策を必ず入れておきましょう。送信元のアドレスはサイトと同じドメインにし、SPF・DKIM を設定しておくと、自動返信が迷惑メールフォルダに入りにくくなります(設定のしかたは独自ドメインのメールアドレスの作り方へ)。
利用目的とSSL|個人情報を受け取る前に
フォームで個人情報を受け取るなら、送信ボタンを押す前に利用目的が目に入るようにし、ページは HTTPS(SSL)で配信します。
個人情報保護法の第21条第2項では、本人から直接書面(電磁的記録を含む)で個人情報を受け取るときは、あらかじめ利用目的を示すことが求められています。個人情報保護委員会の「個人情報の保護に関する法律についてのガイドライン(通則編)」は、ユーザー入力画面への入力もこれにあたるとし、送信ボタンを押す前に、利用目的(またはそれが書かれたページへのリンク)が目に留まるよう配置することが望ましいとしています。フォームの近くに「お送りいただいた個人情報は、お問い合わせへの回答にのみ使います」と書き、プライバシーポリシーへのリンクを送信ボタンの上に置く形が、わかりやすいと思います。同意のチェック欄を付けるなら、Contact Form 7 には同意用のチェックボックスもあります。具体的な書き方に迷うときは、弁護士などの専門家に確かめてください。
もうひとつが SSL です。Google Chrome のヘルプでは、「保護されていない通信」と表示されるサイトは、送受信する情報を何者かに見られる可能性があるとして、個人情報を入力しないよう呼びかけています。フォームを置くページは、必ず https で始まるようにしておきましょう。仕組みはSSLとはで説明しています。

格安HP屋に頼むと|迷惑メール対策・自動返信・通知まで標準で
格安HP屋が作るホームページには、迷惑メール対策・自動返信・Slack への通知などを入れたお問い合わせフォームが、はじめから含まれています。
項目は、業種とお客様の使い方に合わせて一緒に決めます。資料ダウンロードの機能も標準で入れられるので、「まず資料を見てから問い合わせたい」というお客様にも応えられます。メールとは別に Slack にも通知できるので、メールが迷惑メールフォルダに入っても気づきやすくなります。僕らの自社サイトでも、GA4 でフォームの送信の数を数えています。
料金は、新規制作が25万円、リニューアルが30万円、LP(1枚で完結するページ)が8万円で、すべて税込です。ページ数や機能の数で金額は変わらず、サーバー・ドメインの実費(年1〜2万円ほど)のほかに追加料金はかかりません。デザインはテンプレートを使わない一社ずつのオリジナルで、初稿は実際に動くHTMLのデザインでお見せするので、問い合わせへのボタンの置き場所なども、パソコンやスマートフォンで触りながら確かめていただけます。
まとめ|項目を絞り、対策を入れ、届き続けるフォームに
お問い合わせフォームは、作り方を決め、項目を絞り、迷惑メール対策と自動返信を入れ、利用目的と SSL を整えれば、安心して使えるものになります。
- 作り方は、WordPress のプラグイン・外部サービス・サーバーのツール・自作の4通り。自作はセキュリティの知識が要る
- 必須は「お名前・メールアドレス・お問い合わせ内容」を基本に、業種で本当に要るものだけ足す
- ラベルは欄の外に、type と autocomplete を指定し、エラーは直し方まで書く
- Turnstile や reCAPTCHA などを組み合わせ、自動返信を踏み台にさせない
- 送信ボタンの前に利用目的を示し、ページは HTTPS で配信する
フォームは、ホームページの中でいちばん「お客様の声」が届く場所です。公開したら一度、スマートフォンから自分で送ってみてください。格安HP屋は、新規制作25万円(税込)・追加料金なしで、テンプレートを使わず、フォームの対策まで含めてホームページを作っています。フォームの項目の相談だけでも歓迎です。お問い合わせからどうぞ。
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