この記事の結論
llms.txt は、AIに向けてサイトの要点と読んでほしいページを案内するテキストファイルです。2024年9月に提案されたもので、Google は検索には使っていないと公式に説明しています。置いても損はありませんが、中小企業がまずやるべきなのは、検索の土台とページの中身を整えることです。
目次9の章+よくある質問
結論|llms.txtは「あってもいい案内板」。先にやることがある
llms.txt は置いて損はないものの、今のところ効果がはっきりしないので、中小企業にとっての優先順位は高くありません。Google は、Google 検索(AIによる概要やAIモードを含む)では llms.txt を使っておらず、置いても表示や順位にプラスにもマイナスにもならないと、公式のガイドに書いています。ChatGPT などがよそのサイトの llms.txt をどう使っているかは、各社の公式の説明が見当たりません(2026年9月時点)。
だからといって、意味がないと切り捨てるものでもありません。提案した側の説明では、プログラミング用のAIがソフトウェアの説明書を読むときには、よく使われているそうです。OpenAI・Anthropic・Google も、自社の開発者向けの説明書に llms.txt を置いています。この記事では、llms.txt とは何か、今どう扱われているか、書き方と置き方、そして中小企業がまず何をすべきかを順に書きます。僕ら格安HP屋も自社サイトに置いているので、その中身も見本にします。

llms.txtとは|AIに向けたサイトの案内板
llms.txt は、AIに向けて、サイトの要約と読んでほしいページの一覧を Markdown という書き方でまとめたテキストファイルです。2024年9月に Jeremy Howard さんが提案したもので、提案の文章はllmstxt.orgで公開されています。2026年8月には、2年分の使われ方をふまえた第2版に改められました。名前の LLM は、ChatGPT などのもとになっている「大規模言語モデル」のことです。
なぜこんなファイルが要るのか。提案の文章によると、ウェブのページは人が見るために作られていて、メニューや広告、プログラムに囲まれた中から大事な情報だけを取り出すのは、AIにとって難しく、無駄も多いからです。そこで、サイトの入り口に「ここに何が書いてあるか」を短くまとめた案内板を置こう、という発想です。
似たファイルに robots.txt と sitemap.xml があります。どれもサイトのいちばん上に置く決まった名前のファイルですが、役割は違います。
| ファイル | 読む相手 | 書くこと |
|---|---|---|
| robots.txt | 検索エンジンやAIのクローラー | どのページを読んでよいか、読んではいけないか |
| sitemap.xml | 検索エンジン | サイトにあるページの一覧 |
| llms.txt | AI(言語モデルや、人に代わって調べものをするAIエージェント) | サイトの要約と、読んでほしいページへの案内 |
llmstxt.org は、サイトマップが検索エンジン向けに全ページを並べるのに対して、llms.txt はAIのために選んだページの概要を示すもの、と説明しています。robots.txt とも目的が違い、llms.txt に書かなかったからといってAIに読まれなくなるわけではありません。読まれたくないページの指定は robots.txt でします。サイトマップの基本はサイトマップとは?をどうぞ。
今の位置づけ|まだ「提案」の段階で、Google検索は使わない
llms.txt は提案者自身が「提案」と呼ぶ段階のもので、Google 検索では使っていないと Google がはっきり書いています。各社の公式の説明をまとめると、次のとおりです(2026年9月時点)。
| だれ | llms.txt の扱い(公式の説明) |
|---|---|
| Google 検索(AIによる概要・AIモードを含む) | 使っていない。置いても、Google 検索での表示や順位にプラスにもマイナスにもならない。ほかのサービスのために置くのは問題ない |
| Chrome の Lighthouse(サイトの点検ツール) | AIエージェント向けの点検項目のひとつ。ファイルを取りに行ってサーバーのエラーになると指摘されるが、ファイルが無いときは「該当なし」。置くかどうかは、現時点では任意とされている |
| OpenAI・Anthropic・Google(Gemini) | 自社の開発者向けの説明書に llms.txt を置いている |
| ChatGPT などの検索や回答 | よそのサイトの llms.txt を読むかどうか、どう扱うかの公式の説明は見当たらない |
Google の説明は、2026年5月に公開された生成AI機能向けの最適化ガイドにあります。「する必要のないこと」の最初に llms.txt が挙がっていて、6月には、置いても表示や順位は変わらないこと、ほかのサービスのために置くのは問題ないことをはっきりさせる注記が足されました。Google の中でも、検索は使わない一方で、Chrome の点検ツールはAIエージェントのための項目に入れている。これが今の姿です。
ネットでは「llms.txt でAIに引用される」という話も、「llms.txt は意味ない」という話も見かけます。僕らが公式の説明で確かめられたのは、上の表のところまでです。AIの答えに出やすくなるという効果を裏づける公式のデータは、見つけられませんでした。置くなら、効果を期待するより「AIにも読みやすい案内を、手間をかけずに用意しておく」くらいの気持ちがちょうどいいと思います。
書き方|決まった形と、格安HP屋の見本
llms.txt で必須なのはサイト名の見出し1行だけで、あとは要約、説明、ページの一覧を決まった順に並べていきます。llmstxt.org が決めている形を、僕らのサイト(kakuyasuhp.com)の llms.txt と並べると、次のようになります。
| 部分 | 書き方 | 格安HP屋の llms.txt では |
|---|---|---|
| サイト名(必須) | 1行目に「# 」とサイト名 | # 格安HP屋 |
| 要約 | 「> 」で始まる短い要約。ほかを読むのに要る大事な情報を入れる | 神保町のホームページ制作(個人事業)であること、テンプレートを使わないこと、3つの料金(税込・追加料金なし)など |
| 説明 | 見出しを使わない文章や箇条書き | 屋号、所在地、電話、料金、支払い、納期など。Markdown 版の読み方も書いている |
| ページの一覧 | 「## 」の見出しで区切り、「- [ページ名](URL): 説明」の形で並べる | 「会社・お取引の条件」「サービス・料金・事例」「コラム」の3つの区切り |
| Optional | 「## Optional」の下に、読み飛ばしてもよいページ | くわしい版の llms-full.txt、お知らせ、サイトマップ |
自分のサイト用に作るなら、次のような形が出発点になります。〇〇のところを入れ替えて使ってください。
# 〇〇工務店
> 〇〇市の工務店です。木造住宅の新築とリフォームをしています。対応地域は〇〇市と周辺の町です。
- 所在地: 〇〇県〇〇市〇〇町1-2-3
- 電話: 000-000-0000(平日9:00〜18:00)
- 相談・見積もり: 無料
## 主なページ
- [施工事例](https://example.com/works/): 新築とリフォームの事例
- [費用の目安](https://example.com/price.html): 工事ごとの費用の目安と見積もりの流れ
- [会社概要](https://example.com/company.html): 建設業の許可番号、沿革、スタッフ
## Optional
- [お知らせ](https://example.com/news/): 休業日や見学会の案内
書くときのコツとして llmstxt.org は、短くはっきりした言葉で書くこと、リンクには短い説明を添えること、あいまいな言葉や説明のない専門用語を避けることを挙げています。僕らが自社のファイルで気をつけているのは、ホームページに書いてあるのと同じ事実だけを書くことです。料金や連絡先がページと食い違うと、どちらが正しいのかわからなくなります。
llms-full.txtとMarkdown版|あると親切、なくても困らない
llms-full.txt と各ページの Markdown 版は、llms.txt で案内した先を、AIが読みやすい形で用意しておくためのものです。llmstxt.org の提案では、ページと同じURLの末尾に .md を付けた場所(page.html.md など)に、そのページの Markdown 版を置くことをすすめています。2026年8月の第2版では、HTML のページから Markdown 版の場所を見つけられるように、link 要素で示す方法も加わりました。
llms-full.txt は、サイトの中身をまるごと1つのファイルにまとめたものです。llmstxt.org の提案文には出てこない呼び名で、説明書づくりのサービスなどで広まりました。たとえば Mintlify というサービスは、説明書のサイト全体を1つのファイルにまとめたもの、と説明しています。
僕らのサイトでは、どちらも用意しています。各ページの URL の末尾に .md を付けると Markdown 版が開き、コラムのページには Markdown 版の場所を示す link 要素も入れています。ただ、10ページほどの会社のサイトなら、llms.txt からふつうのページへの案内がきちんとしていれば十分だと僕らは考えています。Markdown 版を全ページ分つくって更新し続けるのは、手作業だと小さな会社には負担が大きいからです。
置く手順|WordPress・Wix・手作りのサイト
llms.txt は、サイトのいちばん上の階層に置いて「https://(ドメイン)/llms.txt」で開ける状態にすれば、それで完成です。手で作る場合の手順は次のとおりです。
- 載せることを決める:会社の要約、連絡先、主なページ。ホームページに書いてあることだけにします
- ファイルを作る:メモ帳などで上の形に書き、文字コードを UTF-8 にして「llms.txt」という名前で保存します
- サイトのいちばん上に置く:サーバーの管理画面や FTP で、トップページと同じ階層にアップロードします
- ブラウザで開いて確かめる:表示されるか、文字化けしていないかを見ます。開こうとしてサーバーのエラーになる状態は、Lighthouse でも指摘されます
- 情報が変わったら一緒に直す:料金、電話、営業時間を変えたら、ホームページと同じ日に llms.txt も直します
WordPress なら、Yoast SEO の llms.txt の機能が無料版から使え、AIOSEO にも llms.txt と llms-full.txt を作る機能があります。Wix は、有料プランにして独自ドメインをつなぎ、検索エンジンへの表示を有効にしているサイトで、llms.txt を自動で作って更新し、管理画面から見たり書き換えたりできます(どれも各社の公式ページ・2026年9月時点)。自動で作られた中身は、一度開いて、載せたくないページや古い情報が入っていないか確かめておきましょう。WordPress そのものについてはCMSとは?で書いています。
優先順位|llms.txtより先にやること
AIに正しく紹介されたいなら、llms.txt より先に、検索に出る土台、会社の情報、ページの中身を整えるほうが効きます。Google は、AIによる概要やAIモードでも SEO の基本がそのまま大事だと説明しています。僕らがおすすめする順番は次のとおりです。
- Search Console に登録して、ページがインデックスされているか確かめる(Googleサーチコンソール入門)
- robots.txt で、Google や Bing、ChatGPT の検索用のクローラーを拒否していないか確かめる
- 会社名・住所・電話・営業時間を、ホームページとGoogleビジネスプロフィールでそろえる(MEO対策とは?)
- 料金の目安や対応地域、よくある質問など、お客様が聞きたいことに答えるページを作る(よくある質問ページの作り方)
- そのうえで、手間が少ないなら llms.txt を置く
AI検索への備えの全体像はAI検索に選ばれるホームページに、検索対策の基本は中小企業のためのSEO基礎ガイドにまとめました。llms.txt は、この順番の最後に置くくらいでちょうどいいと僕らは考えています。

格安HP屋に頼むと|自社サイトに置いている僕らの考え
格安HP屋は自社サイトに llms.txt を置いていますが、お客様のサイトづくりで大事にしているのは、その前にある検索とAIに読まれるための基本です。HP新規制作は25万円、HPリニューアルは30万円(どちらも税込・追加料金なし)で、構造化データ(検索エンジンに内容を伝える記述)・サイトマップ(ページの一覧)・OGP(SNSで共有されたときの見え方)・GA4(アクセス解析) の設定といった SEO の基本と、検索エンジンや ChatGPT などのAI検索に読まれやすい作りが標準で入ります。検索順位やAIの答えに出ることの約束はしません。
僕らのサイト(kakuyasuhp.com)では、2026年9月時点で次のことをしています。
- llms.txt と、くわしい版の llms-full.txt を置いている
- 各ページの Markdown 版を用意している(URL の末尾に .md)
- すべてのコラムに、パンくず・記事・FAQ の構造化データを入れ、サイトマップを出している
- 更新したページを IndexNow(Bing などに更新を知らせるしくみ)で知らせ、Bing Webmaster Tools にも登録している
llms.txt に書く中身は、結局ホームページに書いてあることと同じです。だから僕らは、ページそのものをわかりやすくすることに力を入れています。デザインはテンプレートを使わず、一社ずつゼロから作る完全オリジナル。初稿は画像ではなく実際に動くHTMLのデザインでお見せするので、会社の情報や料金が正しく、わかりやすく書かれているかを、公開前にパソコンやスマートフォンで確かめられます。制作中の修正は回数無制限で、追加料金はかかりません。llms.txt を置きたいというご希望も、まずはご相談ください。料金は料金プランでご覧いただけます。
まとめ|llms.txtは、中身が整ってから
llms.txt は、AIに向けてサイトの要点を案内するファイルで、置いて損はないものの、まずはページの中身と検索の土台が先です。
- 2024年9月に提案された形式で、提案者自身が「提案」と呼ぶ段階。2026年8月に第2版になった
- Google 検索は使っておらず、表示や順位にプラスにもマイナスにもならない(Google の公式ガイド)
- ChatGPT などがよそのサイトの llms.txt をどう使うかは、公式の説明が見当たらない
- 書き方は「# サイト名」「> 要約」「## 見出しとリンクの一覧」の順。ホームページと同じ事実だけを書く
- 置くなら、サイトのいちばん上に。情報を変えたら一緒に直す
「うちのサイトには何から手をつければいい?」という段階でも、相談とお見積もりは無料です。新規25万円・リニューアル30万円・LP8万円(すべて税込・追加料金なし)で、検索とAIに読まれる基本を最初から入れて作ります。お問い合わせからどうぞ。
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