この記事の結論
予約サイトは集客の力が大きい一方で、手数料がかかり、お客様と直接つながりにくい面があります。自社のホームページでは、宿を選ぶ決め手になる情報(客室・料理・温泉・周辺)と、迷わず予約できる導線をそろえておくことが、直接予約を増やす土台になります。料金の見せ方には景品表示法などの決まりがあるので、そこも一緒に押さえておきましょう。
目次9の章+よくある質問
結論|旅館・ホテルのホームページは「選ぶ決め手」と「迷わない予約」をそろえる
旅館・ホテルのホームページで直接予約を増やすには、泊まる決め手になる情報をそろえ、どのページからでも迷わず予約できる導線を用意することが基本です。先に要点を書きます。
- 予約サイトと自社サイトは役割が違う:予約サイトで見つけてもらい、公式サイトで確かめて、そのまま直接予約してもらう流れをつくります。
- 決め手は客室・料理・温泉・周辺:写真と具体的な言葉で、泊まったあとの過ごし方まで思い浮かぶようにします。訪日客向けには言語ごとのページを。
- 料金の見せ方には決まりがある:税込の総額表示、二重価格表示のルール、入湯税の扱い。Googleのホテル検索やGoogleビジネスプロフィールとも情報をそろえます。

予約サイトと自社サイトの役割|手数料・お客様との関係・ブランド
予約サイトは宿を探す人を集める力が大きく、自社サイトは手数料がかからず、宿の個性とお客様との関係を育てやすい、という役割の違いがあります。
| 比べるところ | 予約サイト | 自社のホームページ |
|---|---|---|
| 見つけてもらう力 | 宿を探している人がたくさん集まる | 宿の名前や地域で探す人が中心。育てるのに時間がかかる |
| 費用 | 予約ごとに手数料がかかる | 手数料はかからない(予約システムの利用料はかかる) |
| お客様との関係 | やり取りは予約サイトのルールの中で | 直接やり取りでき、次の旅の案内もしやすい |
| 伝えられること | 決まった項目と枠の中 | 宿の考え方や季節の過ごし方まで自由に |
| 特典 | 予約サイトとの契約の範囲で | 公式サイトだけの特典を用意しやすい |
どちらか一方に決める必要はありません。予約サイトで宿を知った人が、宿の名前で検索して公式のページを確かめに来ることもあります。そのときに、予約サイトより情報が少ない、写真が古い、予約ボタンが見つからない、となると、予約サイトに戻ってそこで予約する流れになりがちです。公式サイトを「いちばん詳しくて、そのまま予約できる場所」にしておくことが、直接予約を増やす近道です。
公式サイトだけの特典は、料金の差でなくてもかまいません。チェックアウトを遅くできる、到着時の飲み物、貸切風呂の優先予約など、宿の負担が小さく、泊まる人にはうれしいものを考えてみてください。
直接予約のお客様とは、宿から直接やり取りができます。泊まったあとにお礼を伝える、次の季節の料理や景色をお知らせで紹介する、といった積み重ねが、宿の名前で探してもらえる「ブランド」になっていきます。お知らせやブログは、ホームページの中で季節ごとに更新していくのがおすすめです。
直接予約を増やすページと載せること
直接予約につながるのは、客室、料理、温泉、周辺の過ごし方、料金と空室、予約、よくある質問、アクセスのページを、予約ボタンとセットで用意したサイトです。
| ページ | 載せること | 予約につなげる工夫 |
|---|---|---|
| 客室 | タイプごとの写真、広さ、定員、寝具、設備、窓からの眺め | 部屋ごとに「この部屋で予約」のボタン |
| 料理 | 季節の献立の例、食事の場所、アレルギーや苦手なものへの対応 | 食事つきと素泊まりの違いをはっきり |
| 温泉・大浴場 | 泉質、入浴できる時間、貸切風呂の有無と予約の方法 | 館内の掲示と同じ内容で書く |
| 周辺・過ごし方 | 観光地までの時間、季節の楽しみ、雨の日の過ごし方 | 1泊2日のモデルコースで滞在を思い浮かべてもらう |
| 料金・空室 | 空室カレンダー、料金に含まれるもの(税・サービス料・入湯税) | 総額がひと目でわかる |
| 予約 | 予約ボタン(すべてのページの同じ場所)、電話予約の受付時間 | スマホでも親指で押しやすい位置に |
| よくある質問 | チェックイン・アウト、子ども・ペット、キャンセル、駐車場、送迎 | 電話で聞かなくても決められる |
| アクセス | 地図、最寄り駅からの行き方、送迎の有無、冬の道の注意 | 「たどり着けるか」の不安を消す |
予約ボタンは「いつでも、同じ場所に」
- どのページにも同じ場所に置く:パソコンでは画面の上、スマートフォンでは画面の下に固定しておくと、読み終わったところですぐ押せる
- 部屋や料理のページから直接:客室のページには「この部屋の空きを見る」、料理のページには「このプランで予約」と、読んでいた内容のまま予約画面へ
- 予約画面に移っても迷わせない:予約システムの画面に宿の名前やロゴ、色を入れ、公式サイトから続いていることがわかるようにする
- 電話の予約も書く:年配の方やグループの予約は電話を選ぶこともあるので、受付時間と番号をボタンの近くに
- 公式サイトの特典はボタンの近くに:予約を決める直前に目に入る場所で伝える
温泉のある宿は、温泉法で、源泉名や泉質、温泉の成分、禁忌症、入浴の注意、加水・加温・循環の有無などを施設内に掲示することになっています。ホームページで泉質や「源泉かけ流し」を紹介するときは、この掲示の内容と食い違わないようにしましょう。
キャンセルの決まりは、予約の前に目に入る場所に書いておきます。日にちごとのキャンセル料、連絡の方法、天候や交通機関の乱れのときの扱いまで書いておくと、予約のあとのやり取りが減ります。食事処を外来のお客様にも開いているなら、飲食店のホームページ制作の考え方も役に立ちます。
写真と動画|泊まる前の不安を消す
宿のホームページの写真は、きれいに見せるだけでなく、泊まる前の「思っていたのと違ったらどうしよう」という不安を消すために使います。
- 客室はタイプごとに同じ構図で:部屋全体、寝具、窓からの景色、洗面やトイレ。どの写真がどの部屋か、ひと目でわかるように
- 料理は実際に出すものに近い写真:季節で変わるなら「献立の一例」と添える
- 館内の動線:玄関から部屋まで、大浴場までの廊下や階段。足の不安な方にはここが決め手になることも
- 季節ごとの景色:同じ窓からの春夏秋冬があると、次の季節の予約のきっかけになる
- 短い動画:露天風呂の湯けむりや川の音など、写真では伝わらないものを数十秒で
実物より良く見えすぎる写真は、着いたときのがっかりにつながります。景品表示法では、サービスの内容を実際より著しく良く見せる表示は優良誤認表示として禁じられているので、盛りすぎないことも大事です。写真の選び方や素材の使い方はホームページの写真・画像素材の選び方にまとめました。
多言語|訪日客に向けたページの作り方
訪日客に泊まってもらいたいなら、客室・料金・アクセス・予約・館内のルールを、言語ごとのページで読めるようにしておくのが第一歩です。
日本政府観光局(JNTO)の統計では、2025年の訪日外客数は42,683,301人で、2003年以降でいちばん多い数になりました。国・地域別では、韓国(約946万人)、中国(約910万人)、台湾(約676万人)、米国(約331万人)、香港(約252万人)の順に多くなっています。英語に加えて中国語や韓国語のページがあると、読める人がぐっと増えます。中国語は、簡体字と繁体字のどちらで用意するかも決めておきましょう。
作り方にも押さえどころがあります。Google検索セントラルでは、言語ごとに別々のURLを使うこと、hreflangという印で各言語のページの関係を検索エンジンに伝えること、見る人の言語を推測して自動で別の言語のページへ飛ばすのは避けることをすすめています。ページの上に言語を切り替えるリンクを置いておけば、見る人が自分で選べます。
訳すときは、自動翻訳のままにせず、その言語を話す人に一度読んでもらうと安心です。日本の宿ならではの決まりは、写真やイラストを添えると伝わりやすくなります。たとえば次のようなことです。
- 靴を脱ぐ場所と、館内での浴衣やスリッパの使い方
- 大浴場の入り方(体を洗ってから入る、タオルを湯船に入れない、入浴できる時間)
- 夕食・朝食の時間と場所、遅れるときの連絡のしかた
- チェックイン・チェックアウトの時間、門限、支払いの方法
- キャンセルの決まりと連絡先
訳す前に、日本語の説明そのものを短く、具体的に整えておくと、どの言語でも伝わりやすくなります。やり方と費用の考え方はホームページを英語・多言語にする方法と費用で詳しく書いています。
料金表示の注意|総額表示・二重価格・入湯税
宿泊料金は、消費税を含めた総額で見せ、ほかの価格と比べる「二重価格表示」をするときは消費者庁の価格表示ガイドラインに沿って根拠を持つのが基本です。
国税庁の説明では、事業者(消費税の課税事業者)が消費者にあらかじめ価格を表示するときは、表示の媒体を問わず、消費税額を含めた価格(税込価格)を表示することが義務になっています。温泉の宿なら、入湯税(地方税法にもとづき、鉱泉浴場のある市町村が入湯客に課す税)が料金に含まれているかどうかも書き分けておきましょう。
「通常2万円のところ、今だけ1万5千円」のように比べる表示について、消費者庁の二重価格表示の説明では、比べる価格が「最近相当期間にわたって販売されていた価格」でない場合は、いつ、どのくらいの期間その価格で販売していたかを正確に書かない限り、不当表示になるおそれがあるとしています。価格表示ガイドラインでは、一般的な目安として、セールを始める時点からさかのぼる8週間(販売していた期間がそれより短ければその期間)のうち、半分を超える期間その価格で売っていたかを見ます。ただし、その価格で売った期間が通算2週間未満のときや、最後にその価格で売った日から2週間以上たっているときは当たらない、という考え方が示されています。
| 表示の例 | 確かめたいこと |
|---|---|
| 通常2万円→今だけ1万5千円 | 2万円で、最近相当期間(目安はセール前8週間の過半)実際に販売していたか |
| 〇月から値上げ、今なら〇円 | 値上げ後の価格で本当に販売する根拠があるか |
| 1泊1万円〜 | 税込か。どの部屋・人数・時期の価格かを添えているか |
| 公式サイトがいちばんお得 | 比べる相手の価格が実際のものか。いつ時点の比較か |
宿泊料金は日にちや人数で変わるので、比べる表示は特に根拠を残しておくことが大切です。表示のしかたで迷ったら、消費者庁の相談窓口や弁護士などの専門家に確かめてください。
Googleのホテル検索とGoogleビジネスプロフィール
Googleで宿を調べると予約リンクが並ぶので、Googleビジネスプロフィールとホームページの情報をそろえ、予約リンクの出し方も確かめておきます。
GoogleのHotel Centerのヘルプによると、Googleでホテルを検索すると、ホテルの詳細の画面に、連絡先や設備、写真、口コミ、ホテルのウェブサイトへのリンクと並んで、予約のためのリンクが表示されます。予約のリンクには「広告」のラベルが付いた有料のものと、クリックが無料の「無料の予約リンク」があります。Hotel Centerでは、接続パートナーと連携して料金と空室の情報をGoogleに送るしくみが用意されているので、使っている予約システムが対応しているかを、予約システムの会社に聞いてみてください。
Hotel Centerのヘルプ(ホテル在庫の設定方法)では、Googleに送る宿の情報を、Googleビジネスプロフィールやマップに出ている情報と一致させるよう求めています。宿の名前、住所、電話番号、ホームページのURLを、どこでも同じ表記にそろえておきましょう。
Googleビジネスプロフィールでは、宿の種類(カテゴリ)の選び方も大切です。Hotel Centerのヘルプでは、宿がどの検索語句で表示されるかは、施設の名称よりもカテゴリの影響が大きいとされています。日本の宿には「日本旅館」や「民宿」にあたるカテゴリもあるので、実際の宿の形に合うものを選びましょう。写真や営業の情報の整え方はMEO対策とGoogleビジネスプロフィールで、口コミの増やし方と返信のしかたはGoogleの口コミを増やす方法と返信のコツで説明しています。

格安HP屋に頼むと|宿のホームページも新規25万円(税込)・多言語も追加料金なし
格安HP屋なら、旅館・ホテルのホームページも新規25万円(税込)で、客室のページや多言語のページが増えても追加料金はかかりません。
1. ページ数・多言語・予約の組み込みも同じ料金で
料金は、ホームページの新規制作が25万円、リニューアルが30万円、LP(1ページで完結するページ)が8万円で、すべて税込です。ページ数や機能の数では変わらないので、客室タイプごとのページも、日本語・英語・中国語・韓国語の4言語までの多言語対応も、同じ料金の中で作ります。予約システムの組み込みも同じ料金の中で考えます(予約システムそのものの利用料は、そのサービスへの支払いです)。サーバーとドメインの実費(年1〜2万円ほど。名義はお客様)以外に、追加の請求はしません。
2. テンプレートを使わない、宿ごとのオリジナル
宿の魅力は、建物も、景色も、もてなしも、一軒ずつ違います。僕らはテンプレートを使わず、宿ごとにゼロからデザインしています。予約サイトの画面では伝えきれない空気を、写真の見せ方と言葉で表します。
3. 初稿を、実際に動くHTMLで確かめられる
最初のデザイン(初稿)は、パソコンやスマートフォンで実際に開いて触れるHTMLの形でお見せします。客室の写真がスマホでどう見えるか、予約ボタンが押しやすいかを、女将や支配人、フロントの方が、それぞれ自分のスマホで確かめられます。
今のサイトを作り直すリニューアルには、今のサイトの分析、全ページの移行、URLの転送(リダイレクト)、SEOの引き継ぎが入ります。作り直す時期の考え方はホームページのリニューアル時期と費用にまとめています。写真は宿でご用意いただいたものを使います。
制作事例には、温泉旅館の特集ページ(星野リゾート 界 草津)と、シェア別荘のLP(SANU 2nd Home)があります。制作事例でトップの画面と、サイトのポイントを見られます。グランピング施設の場合はグランピング・キャンプ場のホームページ制作、予約機能の選び方はホームページに予約機能を付ける方法もどうぞ。料金は料金プラン、業種ごとの見本はデザインイメージにあります。打ち合わせはオンラインなので、温泉地や離島の宿でも、同じ料金・同じ流れで進められます。
まとめ|公式サイトを「いちばん詳しくて、そのまま予約できる場所」に
旅館・ホテルのホームページは、予約サイトで見つけた人が確かめに来て、そのまま直接予約できる場所にするのが目標です。最後に要点を並べます。
- 予約サイトは見つけてもらう場所、公式サイトは確かめて予約してもらう場所。公式サイトだけの特典も考える
- 客室・料理・温泉・周辺・料金・予約・よくある質問・アクセスを、予約ボタンとセットで
- 写真は不安を消すために。盛りすぎず、どの部屋の写真かわかるように
- 訪日客向けには言語ごとのページと、言語を切り替えるリンクを
- 料金は税込の総額で。二重価格は根拠を持って。入湯税の扱いも書く
- Googleビジネスプロフィールとホームページの情報をそろえ、予約リンクの出し方を予約システムの会社に確かめる
格安HP屋は、新規25万円・リニューアル30万円・LP8万円(すべて税込・追加料金なし)で、テンプレートを使わないオリジナルのホームページを作っています。初稿は実際に動くHTMLでお見せします。「予約サイト頼みを少しずつ変えたい」というご相談だけでも歓迎です。お問い合わせからどうぞ。
よくあるご質問
気になる質問を
ひらいてね





