この記事の結論
テンプレートとオリジナルデザインの、どちらが正しいということはありません。違いが出るのは、自社に合わせて形を決められるかどうかと、その手間のぶんの費用と時間です。比べる表と向く場合の分け方、見積書の「オリジナル」が本当にゼロから作るものなのかを見分ける方法まで、順番に書きました。
目次8の章+よくある質問
結論|テンプレートかオリジナルかは「どこまで自社に合わせたいか」で決める
ホームページのテンプレートとオリジナルデザインの違いは、自社に合わせて形を決められるかどうかと、その手間のぶんの費用と時間です。どちらが正解ということはなく、目的と予算で選び分けるものだと僕らは考えています。
- テンプレート:既製のデザインに、ロゴや色、写真、文章を入れて作る方法です。早く、安く作りやすい一方で、形はテンプレートの枠の中で決まります。
- オリジナルデザイン:その会社のために、ページの並びから見た目までゼロから作る方法です。伝えたい順番や「らしさ」に合わせられる一方で、手間のぶん費用と時間がかかりやすくなります。
- 見分け方:見積書の書き方、最初のデザインの見せ方、同じ依頼先の事例が似すぎていないか、の3つで確かめられます。
僕ら格安HP屋はテンプレートを使わずに作っていますが、テンプレートが悪いとは思っていません。「まず早く、安く出したい」という場面では、テンプレートのほうが合うこともあります。ここでは両方の良さと弱いところを並べて、自分に合うのはどちらかを判断できるように書いていきます。

テンプレートとオリジナルデザインの違い|比べる表
テンプレートは誰でも使える既製のデザインで、オリジナルデザインはその会社のためだけにゼロから作るデザインです。テンプレートには、WordPressの「テーマ」、作成ツールに用意されたデザイン、制作会社が自社で用意している型などがあります。
| 比べるところ | テンプレート | オリジナルデザイン |
|---|---|---|
| 費用 | デザインを作る手間が少ないぶん、抑えやすい | 聞き取りとデザインの手間のぶん、上がりやすい |
| 納期 | 短くしやすい | 聞き取りとデザインの確認に時間がかかる |
| 見た目の独自性 | 同じテンプレートのサイトと似ることがある | その会社のためだけの見た目になる |
| ページの並び | テンプレートの並びが前提。外れると手直しが大きい | 伝えたい順番から組み立てられる |
| らしさ(ブランド) | 色や写真で寄せられるが、形は共通 | ロゴや色、写真の雰囲気と合わせて一から決める |
| 公開後の更新 | テンプレート自体の更新は作者しだい | 作った依頼先か自社で管理する |
| 検索 | 作り方より中身と速さ。使わない機能で重くなることも | 作り方より中身と速さ。必要な分だけ作れば軽くしやすい |
| 権利・規約 | 作者の規約(商用・表示・サイト数)を守る | 権利の扱いを依頼先との契約で決める |
テンプレートとオリジナルのあいだに、「セミオーダー」と呼ばれる作り方もあります。テンプレートをもとに、色や写真、一部の並びを手直しする方法で、費用も自由度も両者の中間です。どこまで手直しできるかは依頼先しだいなので、「どこは変えられて、どこは変えられないか」を先に聞いておくと、あとでがっかりせずに済みます。
ひとつ誤解されやすいのが、下のページの作り方です。オリジナルデザインでも、トップページで決めた色や文字、見出しの形を、ほかのページでも使ってサイト全体の見た目をそろえます。これは「その会社のために作った型」なので、既製のテンプレートとは別のものです。
テンプレートが向く場合・オリジナルが向く場合
早く安く最低限の形を出したいならテンプレート、同業と見比べられる中で選ばれる理由を見せたいならオリジナルが向いています。
テンプレートが向くのは
- 開業に合わせて、まず連絡先と営業時間だけでも早く出したい
- 予算がごく限られていて、見た目は整っていれば十分
- イベントやキャンペーンなど、短い期間だけ使う
- 作成ツールを自分で触って、作りながら考えたい
オリジナルが向くのは
- 医院や士業、工務店のように、同業のサイトと見比べられやすい
- 伝えたい順番がはっきりしていて、テンプレートの並びに合わない
- ロゴや店の雰囲気、写真の色合いまで、ブランドとしてそろえたい
- BtoBで、取引先に「きちんとした会社だ」と感じてもらいたい
- 予約や資料ダウンロード、多言語など、組み合わせたい機能がある
迷ったら、「このサイトを見た人に、何をしてほしいか」から考えてみてください。電話をかけてほしいだけなら、テンプレートでも十分なことがあります。いくつかのサイトを見比べたうえで選んでほしいなら、見た目と並び順で差がつくオリジナルが力を発揮します。
「まずテンプレート、あとでオリジナル」という進め方も
開業したてで事業の形がまだ固まっていないなら、最初はテンプレートで早く出し、お客様からよく聞かれることや自社の強みがはっきりしてから、オリジナルで作り直す進め方もあります。このとき大事なのは、ドメインを自社の名義で取っておくことです。アドレスを変えずに中身だけ入れ替えられるので、名刺やチラシを刷り直さずに済みます。
作成ツールのテンプレートは、そのツールの中で使う前提のものです。別の作り方に移るときは、デザインは作り直しになると考えておきましょう。ページのアドレスが変わる場合は、検索の評価を引き継ぐための転送の設定も要ります。ドメインの名義の確かめ方はドメイン・サーバーの名義は誰?に、作り直しで検索の評価を落とさない方法はリニューアルで検索順位を落とさない方法にまとめています。
デザインの良し悪しの見方は良いデザインと悪いデザインの違い、最初の画面の組み立て方はファーストビューの作り方にまとめています。作成ツールで自分で作る場合の比べ方はノーコードHP作成ツール比較をどうぞ。
テンプレートのデメリット|あとから困りやすい5つのこと
テンプレートで気をつけたいのは、見た目が似る、並びを変えにくい、重くなることがある、更新が作者しだい、規約を守る必要がある、の5つです。どれも、使う前に知っておけば避けたり備えたりできます。
① ほかのサイトと似ることがある
テンプレートは誰でも使えるので、同じ地域の同業が同じものを使っていることもあります。色や写真を替えても、見出しの形や並び順が同じだと、見比べたときに印象に残りにくくなります。
② 並びを変えにくい
テンプレートは「この順番で見せる」という前提で作られています。「料金を先に見せたい」「事例を真ん中に大きく」といった希望が、枠の外になることがあります。手直しで対応できても、その手間でオリジナルと費用があまり変わらなくなる、ということも起こりえます。
③ 使わない機能で重くなることがある
いろいろな業種に使えるテンプレートほど、スライドショーや動きの演出など、多くの機能をはじめから抱えています。使わない機能の読み込みで表示が遅くなることもあるので、スマホで開いたときの速さは確かめておきたいところです。
④ テンプレート自体の更新が作者しだい
WordPressのテーマの場合、テーマの更新は作者が出すものです(WordPress.org の説明)。作者が更新をやめると、WordPress本体の新しい版と合わなくなったり、弱いところが直らないまま残ったりするおそれがあります。選ぶときは、最近も更新が出ているかを見ておきましょう。
⑤ 規約(ライセンス)を守る必要がある
テンプレートは、作者が決めた規約の範囲で使わせてもらうものです。商用で使えるか、作者名の表示(クレジット)が要るか、何サイトまで使えるか、手直ししてよいかは、テンプレートごとに違います。「無料」と書いてあっても、仕事で使うときの条件は規約で確かめてください。デザインや文章の権利については、ホームページの著作権は誰のもの?も参考になります。
検索(SEO)で不利になる?|作り方より中身と見やすさ
検索では、テンプレートかオリジナルかという作り方そのものより、中身が探している人の役に立つか、スマホで見やすく速いかのほうが大事です。
Google は、検索セントラルの「ページ エクスペリエンスについて」で、コア ランキング システムは優れたページ エクスペリエンスを提供するコンテンツを高く評価するように作られている一方、検索は常に最も関連性の高いコンテンツが表示されるように設計されている、と説明しています(Google 検索セントラル、2026年9月確認)。自分で確かめる観点として挙がっているのは、表示の速さなどの指標(Core Web Vitals)、安全な接続(HTTPS)、モバイル端末で適切に表示されるか、広告や割り込みの画面が多すぎないか、などです。テンプレートかどうかを見る、という話はそこには出てきません。
つまり、見られるのは「どう作ったか」より「使う人にとってどうか」です。テンプレートでも、中身が充実していて軽く、スマホで見やすいページはあります。反対に、オリジナルでも、画像が重すぎたりスマホで崩れたりすれば、使いにくいページになります。どちらで作るにしても、ページごとに「誰のどんな疑問に答えるか」を決めて文章を書くことと、スマホで速く見られることが土台です。検索のしくみを基本から知りたい方は、SEO対策の基本をどうぞ。
「オリジナル」なのに中身はテンプレート?見分け方
見積書の書き方、最初のデザインの見せ方、同じ依頼先の事例の似かたの3つを見ると、ゼロから作るのかテンプレートをもとにするのか、見当がつきます。
| 確かめること | 見方・聞き方 | テンプレートをもとにしているサイン |
|---|---|---|
| 見積書の書き方 | 「デザイン」の行に何と書いてあるか | 「テンプレート」「テーマ使用」「デザインパターンから選択」などの言葉 |
| 最初のデザインの見せ方 | 何案、どんな形で見られるかを聞く | 見本の一覧から「この中から選んでください」と言われる |
| 同じ依頼先の事例 | 業種の違う事例を3〜4件並べて見る | 業種が違うのに、見出しやボタンの形、並び順が同じ |
| ページの並び | 「伝えたい順番に合わせて、並びを一から決められますか」と聞く | 「この形の中で作ります」という答え |
表の「サイン」があっても、それ自体は悪いことではありません。困るのは、「オリジナル」と聞いて頼んだのに、でき上がりがテンプレートだった、というずれです。気になったら、「もとにするテンプレートやテーマはありますか?」と率直に聞いて、答えをメールなどの文字でもらっておきましょう。
WordPressなら、ページのソースで手がかりがつかめる
WordPressのテーマは、サーバーの「/wp-content/themes/」の中に、テーマの名前のフォルダで入っています(前出の WordPress.org の説明)。そのため、事例のサイトのソースを見ると、どのテーマを使っているかの手がかりがつかめます。
- 事例のサイトをパソコンのブラウザで開き、右クリックから「ページのソースを表示」を選ぶ
- 出てきた画面で「themes/」を検索する(WindowsならCtrlキーとFキー)
- 「/wp-content/themes/」のすぐあとに続く名前が、テーマのフォルダの名前
- その名前で検索して、販売や配布のページが見つかれば、既製のテーマをもとにしている可能性が高い
フォルダの名前を変えている場合や、依頼先が自社で作ったテーマの場合もあるので、あくまで手がかりの一つです。WordPress以外の作り方では、この方法は使えません。見積書のほかの項目の読み方は見積書の見方に、依頼先の選び方全体は失敗しない制作会社の選び方にまとめています。デザインをどの段階で、どんな形で確かめるかはデザインカンプとワイヤーフレームの違いで詳しく書いています。

格安HP屋に頼むと|テンプレートなし、初稿は動くHTMLで確かめられる
格安HP屋はテンプレートを使わず、一社ずつゼロからデザインしたオリジナルのホームページを、新規制作25万円(税込)で作っています。
それでも価格を抑えられるのは、営業マンを置かない、下請けに出さない(デザイナーとエンジニアが直接対応する)、設計の“型”を持っている、の3つが理由です。ここでいう型は見た目のテンプレートではなく、「この業種なら、この順番で情報を並べると伝わりやすい」といった設計の引き出しのことです。引き出しから最短の道筋を選び、デザインは毎回ゼロから描き起こします。安さの理由は格安ホームページはなぜ安い?で詳しく書いています。
デザイン提案では、トップページのデザインを2案お出しします。初稿は画像やラフではなく、パソコンやスマートフォンで実際に開いて触れるHTMLのデザインです。完成に近い形で見られるので、テンプレートっぽくないか、自社に合っているかを、ご自身の目で判断できます。話が早く、行き違いが少ないのは、お客様からの評価が高い点でもあります。URLを開くだけなので、遠方の方でも、社内で何人かに見てもらうのも簡単です。
料金はHP新規制作25万円、HPリニューアル30万円、LP制作8万円(すべて税込)で、ページ数や機能の数で金額は変わりません。サーバー・ドメインの実費(年1〜2万円ほど。名義はお客様)のほかに追加料金はかからず、制作中の修正は回数無制限です。お知らせやブログは、WordPressでご自身で更新できます。
業種ごとに実際に作ったトップ画面はデザインイメージで、ほかの事例は制作事例で見比べられます。業種が変わると、並びも色も写真の使い方も変わっているのがわかると思います。
まとめ|テンプレートかオリジナルかは、見積もりの段階で確かめる
テンプレートとオリジナルデザインの違いは、自社に合わせて形を決められるかどうかと、その手間のぶんの費用と時間で、どちらが正しいということはありません。
- 早く安く出したいならテンプレート、見比べられる中で選ばれたいならオリジナルが向く
- テンプレートは、似る・並びを変えにくい・重くなることがある・更新が作者しだい・規約、の5点を確かめる
- 検索では、作り方より、中身の役立ち方とスマホでの見やすさ・速さが大事
- 「オリジナル」かどうかは、見積書の書き方・初稿の見せ方・事例の似かたで見分ける
どちらで作るにしても、見積書に「テンプレートかオリジナルか」がはっきり書いてあれば、あとで「思っていたのと違う」とはなりにくくなります。「うちの場合はどちらが合うのか」を聞いてみたい、という相談でもかまいません。相談と見積もりは無料です。お問い合わせからどうぞ。
よくあるご質問
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