この記事の結論
ホームページの制作費は、ほとんどが人の手間の代金です。だから安さには必ず理由があり、見るべきは「どこを削って安くしているか」です。営業や中間マージンのように削っても出来に響かないところなのか、デザインや修正、公開後の対応のように、あとで困るところなのか。そこを見分ければ、格安でも失敗はぐっと減らせます。
目次8の章+よくある質問
結論|格安ホームページの安さは「どこを削ったか」で見分ける
格安ホームページが安い理由は、営業や中間マージンのように出来に響かないところを削ったか、デザインや修正のように出来に響くところを削ったかのどちらかです。
ホームページの制作費には、材料費のようなものがほとんどありません。大部分は、誰が何時間かけるかという人の手間の代金です。だから同じようなサイトでも頼み先によって金額が何倍も違いますし、安いところには必ず「手間をかけていない部分」があります。問題は、その部分があなたにとって要るものかどうか。先に結論を3つにまとめておきます。
- 安くても大丈夫な理由:営業にお金をかけない、下請けに出さない、進め方に型がある、打ち合わせをオンラインで済ませる、ページや機能を必要な分に絞る。
- 気をつけたい安さ:テンプレートの使い回し、あとからの追加料金、月額やリースで膨らむ総額、自分の名義にならないドメイン、少ない修正の回数、公開後の放置。
- 見分け方:内訳、追加料金の条件、総額、名義、修正の回数、事例、デザインの確かめ方、公開後の対応を、契約の前に聞いておく。
僕ら格安HP屋も、ホームページの新規制作を25万円(税込)で作っている「格安」の側です。僕らのサイトのよくある質問にも「なぜそんなに安くできるのですか?」という質問を載せています。自分たちのことも含めて、できるだけ中立に書いていきます。

ホームページ制作費の中身|お金のほとんどは人の手間
ホームページの制作費は、営業、進行の管理、設計とデザイン、コーディング、原稿や写真、公開後の対応といった、人の作業の積み重ねでできています。
印刷物なら紙やインクの代金がかかりますが、ホームページにはそれがほぼありません。見積もりに並ぶ項目も、ほとんどが人の作業です。一般的には、次のようなところにお金がかかっています。
| お金がかかるところ | 中身 | 安くしたときに起きやすいこと |
|---|---|---|
| 営業 | 営業担当の人件費、広告、訪問や提案書づくり | 減らしても、サイトの出来には響きにくい |
| 中間マージン | 元請けが受けて、別の会社や個人に制作を出すときの上乗せ | 作る人が直接受ければ減る。分担すること自体が悪いわけではない |
| 進行の管理(ディレクション) | 聞き取り、構成づくり、スケジュールと品質の管理 | 段取りが決まっていれば短くできる。削りすぎると聞き取りが浅くなる |
| 設計・デザイン | ページの組み立て、見た目のデザイン | テンプレートを使えば大きく減るが、見た目がほかと似やすい |
| コーディング・CMS | デザインをブラウザで動く形にする作業、更新のしくみ(WordPressなど)の設定 | スマホでの確認を省くと、表示が崩れやすくなる |
| 原稿・写真 | 文章を書く、写真を撮る、素材を選ぶ | お客様が用意する形にすると安くなる |
| 公開後の対応 | 修正、更新の手伝い、トラブルのときの対応 | 含めなければ安く見えるが、あとで費用がかかったり、頼めなかったりする |
表の上の3つ(営業・中間マージン・進行の管理)は、サイトの見た目や使いやすさには直接出てこないところです。下の4つは、出来上がりや公開後の安心にそのままつながります。安さの理由が上のほうにあるなら心配は少なく、下のほうにあるなら中身をよく確かめる。ざっくり言えば、これが見方の基本です。
ちなみに相場には、依頼先によっておおよそ次のような幅があります。自作(ツールやテンプレート)で0〜10万円程度、フリーランスで10万〜50万円程度、格安・小規模の制作会社で数十万円台が中心、中堅の制作会社で100万〜300万円程度、大手の制作会社や代理店で300万〜1,000万円以上。この記事でいう「格安」は、おおむね数十万円台までの価格帯のことです。内訳のくわしい話はホームページ制作費用の相場にまとめました。
安くできる正当な理由|出来を落とさずに削れる5つ
出来を落とさずに安くできる理由は主に5つあり、どれも完成したサイトの見た目や使いやすさには響きにくいところを削る工夫です。
1. 営業にお金をかけない
営業担当を置いて、訪問や電話で仕事を取るやり方には、そのぶんの人件費がかかります。それは最終的に制作費に乗ってきます。紹介や検索からの問い合わせだけで仕事を受けるやり方なら、この費用はかかりません。最初の相談から、実際に作る人と直接話せるという良さもあります。
2. 下請けに出さない
元請けの会社が受けて、実際の制作を別の会社や個人に出す形は、この業界では珍しくありません。分担すること自体は悪くないのですが、間に入るぶん費用が上乗せされ、要望も伝言になりがちです。作る人が直接受ければ、その上乗せがなくなり、話も早く伝わります。
3. 進め方に「型」がある
聞き取りで何を聞くか、ページをどう組み立てるか、どの順番で確認してもらうか。こうした段取りを毎回ゼロから考えずに済めば、同じ出来でも時間は短くなります。ここでいう型は、見た目のひな形(テンプレート)ではなく、仕事の進め方のことです。
4. 打ち合わせをオンラインで済ませる
訪問するための移動時間や交通費も、制作費を押し上げる手間のうちです。ビデオ通話や電話、メールで進めれば、そのぶんを削れます。住んでいる場所に関係なく頼み先を選べるので、比べられる相手が広がるのも利点です。
5. ページや機能を必要な分に絞る
会員機能や細かい検索機能のように、作るのに手間がかかる機能を最初から入れなければ、費用は下がります。「いつか使うかもしれない」機能を全部入れるより、今必要なものから作るほうが、中小企業やお店には合っていることが多いです。何ページあれば足りるかの目安は、ホームページは何ページ必要?にまとめています。
気をつけたい安さ|あとで高くつく6つのパターン
気をつけたいのは、最初の金額を下げるために、デザイン・修正・名義・公開後の対応といった、あとで困るところを削っている安さです。
次の6つは、契約するときには気づきにくく、あとになって「こんなはずでは」となりやすいパターンです。どれも違法というわけではなく、条件を知ったうえで選ぶなら問題はありません。困るのは、知らないまま契約してしまうことです。
1. テンプレートの使い回し
テンプレート(あらかじめ用意された見た目のひな形)を使えば、早く安く作れます。それ自体は悪くないのですが、「オリジナルデザイン」とうたいながら、中身は同じひな形の色と写真を変えただけ、ということもあります。同じ頼み先の事例がどれもよく似て見えるなら、聞いてみる価値はあります。違いはテンプレートとオリジナルデザインの違いでくわしく取り上げました。
2. あとから追加料金がかかる
「修正は2回まで、3回目からは1回いくら」「ページを1枚足すごとにいくら」「原稿づくりは別料金」。基本料金が安くても、こうした条件が積み重なると、最後の支払いは見積もりより高くなります。よくある追加費用はホームページ制作の追加費用に一覧にしています。
3. 月額やリースで、払う総額が膨らむ
「初期費用0円、月々◯円」という形は、制作費を月額に分けて払っているのと同じです。総額は「月額×最低契約期間」で出るので、たとえば月1万円で5年なら60万円。ここにリース契約が組み合わさると、さらに注意が要ります。経済産業省と中小企業庁の注意喚起のちらし「ホームページソフトなどのリース契約はしっかり考えてから!」(2011年8月)には、個人事業者を含む事業者どうしの取引にはクーリング・オフ制度(特定商取引法)が適用されず、リース契約後の中途解除もできない、とはっきり書かれています。ちらしの呼びかけは、何社かから見積もりを取り、月額と総額のリース料、リース期間をよく確かめてから契約すること。個別の契約の扱いで迷ったときは、弁護士などの専門家に確かめてください。月額制の考え方は月額制ホームページと買い切りの比較、リースはホームページのリース契約の記事にまとめました。
4. ドメインやサーバーが自分の名義にならない
ドメイン(「〇〇.com」のような、ホームページの住所にあたるもの)やサーバーを、制作する側の名義でまとめて契約する形もあります。手間が省ける反面、あとで頼み先を変えたいときに名義を移す手続きが要ったり、話がこじれたりすることも。同じドメインでメールを使っていれば、影響はメールにまで及びます。名義の確かめ方はドメイン・サーバーの名義、しくみはドメインとはをどうぞ。
5. 修正の回数が少ない
「修正は2回まで」のように回数が決まっていると、確認のたびに「これで最後にしないと」と気をつかうことになりがちです。デザインを画像だけで確認する進め方だと、スマホで見たときの印象が完成後に違って見えることもあり、回数の少なさが響きやすいところです。
6. 公開したら、あとは放っておかれる
公開までは丁寧でも、そのあとの問い合わせに返事がない、直したくても窓口がわからない、ということもあります。料金の改定や営業時間の変更、スタッフの入れ替わりなど、ホームページは公開後にも直したくなる場面が出てきます。公開後に誰へどう頼めて、いくらかかるのかは、契約の前に聞いておきたいところです。
格安ホームページは大丈夫?|向いている人・向かない人
格安ホームページで大丈夫かどうかは値段では決まらず、必要なものが見積もりに入っていて、要らないものにお金を払わずに済むかどうかで決まります。
目的に合ってさえいれば、数十万円台までの価格帯でも十分に役立つサイトは作れる、というのが僕らの考えです。一方で、格安の頼み先だけではまかないきれない相談もあります。ざっくり分けると、次の表のとおりです。
| 格安の頼み先で足りることが多い | 格安の頼み先だけでは足りないことがある |
|---|---|
| 会社やお店の情報、サービス、料金、問い合わせ先をきちんと載せたい | 予約・会員・決済などのしくみを、自社専用に一から作り込みたい |
| 原稿や写真は、自分たちで用意できる | 取材や撮影、文章づくりまで全部任せたい |
| お知らせやブログは、自分で更新したい | 更新も集客の分析も、毎月まとめて任せたい |
| 会社案内やサービス紹介に必要なページがあれば足りる | 数百ページ規模のサイトや、社内のシステムとのつなぎこみが要る |
| 早めに公開して、反応を見ながら直していきたい | いくつもの部署の確認を通す、細かい進行の管理が要る |
右の列が中心なら、中堅以上の制作会社のほうが合っていることもあります。逆に、左の列が中心なのに、使わない機能や戦略づくりの費用まで払っているなら、見直す余地があるかもしれません。どちらが上ということではなく、目的と中身が合っているかどうかです。頼み先の選び方全体は失敗しないホームページ制作会社の選び方を読んでみてください。
見分けるチェック表|契約前に聞きたい8つの質問
その安さが大丈夫な安さかどうかは、内訳・追加料金・総額・名義・修正・事例・デザインの確かめ方・公開後の対応の8つを聞けば、契約前にかなり見分けられます。
問い合わせや見積もりのときに、次の表の質問をそのまま聞いてみてください。答えがはっきりしているところほど、あとで行き違いが起きにくいはずです。
| 確かめること | 聞き方の例 | こんな答えなら要注意 |
|---|---|---|
| 見積もりの内訳 | 「何が含まれていて、何が別料金ですか」 | 「一式」とだけあって、中身の説明がない |
| 追加料金の条件 | 「ページや修正が増えたら、いくらかかりますか」 | 「そのときに相談で」としか言われない |
| 支払いと総額 | 「いつ、いくら払い、5年でいくらになりますか」 | 月額だけが強調され、最低契約期間や解約時の費用が書面にない |
| ドメイン・サーバーの名義 | 「ドメインとサーバーは、誰の名義で契約しますか」 | 制作側の名義のままで、移すときの条件が決まっていない |
| 修正の回数と範囲 | 「デザインの修正は、何回まで、どこまでできますか」 | 回数が少なく、超えたときの費用もはっきりしない |
| 制作事例 | 「これまで作ったサイトを見せてもらえますか」 | 事例が見られない、またはどれも見た目がそっくり |
| デザインの確かめ方 | 「最初のデザインは、どんな形で見せてもらえますか」 | 見本の画像を見ただけで決めるよう求められる |
| 公開後の対応 | 「公開後の修正は、誰に、いくらで頼めますか」 | 窓口も費用も決まっていない |
見積書の項目の読み方はホームページ制作の見積書の見方で説明しています。何社かに同じ条件で見積もりを頼むと、この表の違いがよく見えてきます。
テンプレートかどうかは、初稿の形で見分けやすい
表の中でいちばん確かめにくいのが、デザインです。最初のデザイン(初稿)が見本の画像だけだと、スマホでどう見えるか、ボタンを押したらどう動くかは、完成するまでわかりません。初稿をブラウザで実際に開ける形で見せてもらえるなら、パソコンとスマホの両方で触って確かめられます。自社のために組み立てたものか、ひな形に当てはめただけのものかも、動くものを見れば判断しやすくなります。

格安HP屋に頼むと|安い理由は3つ、デザインは毎回ゼロから
格安HP屋が新規制作を25万円(税込)で作れるのは、営業マンを置かない、下請けに出さない、設計の「型」を持っている、という3つの理由からです。
ここからは僕らの話です。この3つは、僕らのサイトのトップページにも書いています。
- 営業マンを置かない:仕事は紹介と検索からいただいています。そのぶんを価格に回しています。
- 下請けに出さない:デザイナーとエンジニアが直接お話を聞いて、形にします。中間マージンがかからず、「下請けに確認します」という伝言もありません。
- 設計の「型」を持っている:型といっても見た目のテンプレートではなく、設計の引き出しのことです。段取りが決まっているぶん早く作れますが、デザインは一社ずつ、毎回ゼロから作ります。
テンプレートかどうかを、自分の目で確かめられる
初稿は、画像やラフではなく、実際に動くHTMLのデザインでお見せします。URLを開くだけで、パソコンでもスマートフォンでも触って確かめられるので、遠方の方でも同じように確認できます。完成に近い形で判断できるので話が早く、行き違いが少ない。お客様から特に評価をいただいているところです。テンプレートに当てはめたものでないことも、この初稿を見ればご自身の目で確かめられます。
しかも、お支払いは納品時の一括だけで、着手金はいただきません。公開(納品)前のキャンセルなら費用は一切かからないので、初稿を見てから、このまま進めるかどうかを決めていただけます。
安くするために削っていないもの
- 料金は新規制作25万円・リニューアル30万円・LP(1枚もののページ)8万円で、すべて税込・追加料金なし。ページ数や機能の数で金額は変わりません
- サーバー・ドメインは実費(年1〜2万円ほど)で、名義はお客様。取得から設定までの代行も実費だけで行います
- 制作中の修正は回数無制限・追加料金なし。納品後30日間(リニューアルは60日間)は無償でサポートします
- 分割払いはなく、リース契約も使いません。銀行振込かクレジットカードでお支払いいただけます
- お知らせやブログは、WordPressでご自身で無料で更新できます(更新のマニュアルもお渡しします)。保守は月額0円の都度依頼が基本で、希望する方だけ保守管理プラン(月額2万円・税込・最低契約期間なし)を選べます
無償サポートのあとの修正は都度お見積りで、文字の差し替えなど簡単なものは1件1,000円〜、デザインの変更やページの追加は1万円〜が目安です。これまで作ったサイトは制作事例、業種ごとの見本はデザインイメージ、料金の一覧は料金プランで見られます。
まとめ|安さの理由をはっきり答えてくれる相手を選ぶ
格安ホームページで失敗しないコツは、安さの理由を聞いたときに、どこを削ってどこを削っていないのかを、はっきり答えてくれる相手を選ぶことです。
- 制作費のほとんどは人の手間。安さには必ず理由がある
- 営業・中間マージン・進め方・移動・作る範囲を削った安さなら、出来は落ちにくい
- テンプレートの使い回し、追加料金、月額やリースの総額、名義、修正の回数、公開後の放置には気をつける
- 契約前に、内訳・追加料金・総額・名義・修正・事例・初稿の形・公開後の対応を聞いておく
格安HP屋は、新規25万円・リニューアル30万円・LP8万円(すべて税込・追加料金なし)で、テンプレートを使わないオリジナルのホームページを作っています。初稿は実際に動くHTMLでお見せするので、見積もりの紙だけではわかりにくい「安さの中身」を、ご自身の目で確かめてから進められます。相談と見積もりは無料です。「うちの場合、どこは削れて、どこは削らないほうがいい?」というご相談だけでも、お問い合わせからお気軽にどうぞ。
よくあるご質問
気になる質問を
ひらいてね





