この記事の結論
個人事業主のホームページ費用は、自作なら0〜10万円程度、フリーランスに頼めば10万〜50万円程度、小規模の制作会社なら数十万円台が目安です。一人で事業をしていると、お金と同じくらい自分の時間も貴重なもの。ページを必要な分に絞り、原稿と写真を自分で用意し、維持費まで見て組めば、少ない予算でも信用されるサイトは作れます。
目次7の章+よくある質問
結論|個人事業主のホームページ費用は、作り方で0円から数十万円まで
個人事業主のホームページ費用の目安は、自作で0〜10万円程度、フリーランスに頼んで10万〜50万円程度、小規模の制作会社に頼んで数十万円台です。
金額に幅があるのは、誰がどこまで手を動かすかが違うからです。ホームページの制作費は、ほとんどが人の手間の代金。自分で作ればお金はかからない代わりに、自分の時間がかかります。人に頼めば時間は浮きますが、そのぶんお金がかかる。一人で事業をしている人にとっては、どちらも同じくらい大事な元手です。
少ない予算で「ちゃんとした人だな」と思ってもらえるサイトにするコツは、次の4つです。
- 作り方を、使える時間と求める仕上がりで選ぶ
- ページは、トップ・サービス・料金・プロフィール・お問い合わせの5つから始める
- 原稿と写真は自分で用意し、使える補助金も調べる
- 制作費だけでなく、ドメインやサーバーなどの維持費まで含めて考える
依頼先ごとの相場はホームページ制作費用の相場でくわしく書いているので、ここでは一人〜数人で事業をしている方に向けた考え方に絞ってまとめます。

作り方ごとの費用と手間|自作・フリーランス・制作会社
個人事業主のホームページの作り方は、自作、月額制のサービス、フリーランスへの依頼、制作会社への依頼の4つに大きく分かれ、お金をかけるほど自分の手間は減ります。
| 作り方 | 最初にかかる費用の目安 | そのあと続けてかかるもの | 自分の手間 | 向いている人 |
|---|---|---|---|---|
| 作成ツールやWordPressで自作 | 0〜10万円程度 | ツールの利用料(有料プランの場合)、ドメイン・サーバー代 | 大きい。文章・写真・組み立て・確認・更新まで自分で | パソコン作業が苦にならず、時間が取れる |
| 月額制のサービス | 0円〜少額のことが多い | 月額の利用料(最低契約期間があることも) | 中くらい。原稿と写真は自分で | 最初の支払いを抑えたい。総額の計算は必須 |
| フリーランスに頼む | 10万〜50万円程度 | ドメイン・サーバー代、保守を頼めば月額 | 中くらい。原稿と写真の用意、確認 | 相性のいい作り手が見つかった |
| 小規模の制作会社に頼む | 数十万円台が中心 | ドメイン・サーバー代、保守を頼めば月額 | 中くらい。原稿と写真の用意、確認 | 料金や条件が決まった相手に、公開後も頼みたい |
自作は、お金の面ではいちばん軽く済む方法です。ただ、スマホでの見え方の確認、問い合わせフォームの設定、公開後の更新や不具合の対応まで、全部が自分の仕事になります。作成ツールの比べ方はホームページ作成ツールの比較、WordPressで自作する場合との違いはWordPress自作か制作会社かを読んでみてください。
月額制のサービスは、最初の支払いが軽いぶん、続けるほど支払いが積み上がります。「月額×最低契約期間+解約するときの費用」で総額を出してから比べるのがおすすめです。フリーランスと制作会社のどちらに頼むかで迷ったら、ホームページはフリーランスと制作会社どっちに頼む?で違いを整理しています。
自分で作るか、人に頼むかの分かれ目
迷ったときは、次の5つのうち、いくつ当てはまるかで考えてみてください。当てはまるものが多いほど、人に頼んだほうが結果的に早く、安くつきやすくなります。
- ホームページづくりに、まとまった時間(週末を何回か)を使うのが難しい
- 同業と比べられる場面が多く、見た目で損をしたくない
- 問い合わせフォームや予約など、設定に手間のかかるしくみを使いたい
- 検索から、新しいお客様に見つけてもらいたい
- 公開後の更新や不具合の対応を、自分だけで抱えたくない
反対に、まず連絡先とサービスの内容が載っていれば十分で、手を動かすのが好きなら、自作から始めるのも立派な選択です。事業が育ってから頼めば、そのころには載せたい中身もはっきりしているはずです。
個人事業主に要るページ|最低限の5つと特商法の表記
個人事業主のホームページは、トップ・サービス・料金・プロフィール・お問い合わせの5ページがあれば、最低限の信用と問い合わせの入口がそろいます。
| ページ | 載せること |
|---|---|
| トップ | 何をしている人か、どこで、誰に向けて。問い合わせへの入口 |
| サービス(メニュー) | できること、進め方、向いているお客様 |
| 料金 | 料金表か、少なくとも目安。追加でかかるものがあればその条件 |
| プロフィール(事業者情報) | 屋号と名前、経歴や資格、開業した年、活動している地域、連絡先 |
| お問い合わせ | フォームと、電話やメール。返事の目安。プライバシーポリシー |
一人で事業をしていると、相手は「どんな人が対応してくれるのか」を気にしやすいものです。プロフィールには顔写真や、この仕事を始めたきっかけも載せておくと、会う前から人柄が伝わります。書き方は会社概要ページの書き方が参考になるはずです。問い合わせフォームで名前やメールアドレスを受け取るなら、プライバシーポリシーも用意しておきましょう。
個人事業主のサイトで、もったいない例
- 料金がどこにも書いていない:問い合わせる前に目安を知りたい人は多いものです。「◯円〜」だけでも載っていれば、相談のハードルは下がります
- 連絡手段がSNSのメッセージだけ:SNSを使っていない人や、仕事の相談はメールでしたい人の入口がなくなってしまいます
- 「準備中」のページが残っている:作りかけのページは、ないほうがましです。載せる中身ができてから足しましょう
- お知らせが何年も前で止まっている:今も営業しているのか不安にさせます。更新する余裕がないなら、お知らせ欄を置かないのも一つの手です
ネットで申し込みや注文を受けるなら、特商法の表記も
ホームページを見た人から、ネットやメール、電話で注文や申し込みを受けて売る場合は、特定商取引法の「通信販売」にあたることがあります。消費者庁の特定商取引法ガイドによると、要件にあてはまれば個人でも特定商取引法上の販売業者や役務提供事業者になり、広告には販売価格や送料、支払いの時期と方法、引き渡しの時期、事業者の氏名(名称)・住所・電話番号などを表示する必要があります。
とはいえ、自宅の住所は出したくない、という方も多いはず。同じガイドでは、請求があれば遅滞なく書面やメールで知らせることを広告に表示し、実際にすぐ出せる用意をしている場合には、氏名・住所・電話番号を含む一部の事項を省略できる、と説明しています。ただし、返品に関することなど、省略できない事項もある点には注意が必要です。書き方は特定商取引法に基づく表記の書き方、住所の選び方はバーチャルオフィスの住所をホームページに載せていい?にまとめました。自分の場合があてはまるか迷うときは、弁護士など専門家に確かめてください。
費用を抑える4つのコツ|ページ・素材・補助金・維持費
個人事業主がホームページの費用を抑えるなら、ページを絞る、原稿と写真を自分で用意する、補助金を調べる、維持費の安い組み方にする、の4つが効きます。
1. ページを必要な分に絞る
最初から実績やブログのページまでそろえる必要はありません。上の5ページで始めて、仕事の実例がたまってきたら足していけば十分です。サービスが1つだけなら、1ページで完結するLP(ランディングページ)で始める手もあります。LPの考え方はLP制作の基本で書いています。
2. 原稿と写真は自分で用意する
文章づくりや撮影まで頼むと、そのぶん費用は上がります。原稿は、上手な文章でなくてかまいません。よく聞かれる質問への答えや、仕事で大事にしていることを箇条書きにするだけでも、立派な下書きになります。写真は、スマホでも明るい場所で撮れば使えるものが多いです。書き方のコツはWebライティングの基本、写真の選び方はホームページの写真素材をどうぞ。
3. 補助金を調べる
小規模事業者持続化補助金は、個人事業主(商工業者であること)も対象になりうる補助金です。第20回公募の公募要領では、常時使用する従業員が、商業・サービス業(宿泊業・娯楽業を除く)なら5人以下、宿泊業・娯楽業や製造業その他なら20人以下であることが条件のひとつ。一方で、医師・歯科医師・助産師や、申請の時点で開業していない創業予定者は対象にならない、と書かれています。
ホームページの費用は「ウェブサイト関連費」として扱われ、これだけでは申請できず、補助金の額も30万円(税込)までという決まりがあります。交付決定より前に発生した経費は対象にならず、採択の審査もあり、補助金は後払いです。スケジュールや書類は、商工会議所地区の事務局と商工会地区の事務局で案内されています。申請の流れは持続化補助金でホームページを作る、ほかの制度はホームページ制作と補助金や市区町村のホームページ補助金の探し方にまとめています。
4. 維持費の安い組み方にする
ホームページは、作ったあとも毎年お金がかかります。月額の保守契約を必ず結ぶ形にしない、ドメインとサーバーは自分の名義で年単位で払う、など、続けやすい組み方を最初に決めておくと、あとが楽です。くわしくは次の章で書きます。
維持費はいくら?|ドメイン・サーバー・ツールの月額
ホームページを持ち続けるには、少なくともドメインとサーバーの費用が毎年かかり、作成ツールや保守契約を使う場合は、その月額も続けてかかります。
- ドメイン:「〇〇.com」のような、ホームページの住所です。毎年の更新料がかかります。メールアドレスにも使えます
- サーバー:ホームページのデータを置く場所です。月額や年額で払います
- ツールの利用料:作成ツールの有料プランを使う場合は、その月額や年額が続きます
- 保守:更新や不具合の対応を頼む場合の費用です。月額の契約にするか、必要なときだけ頼むかで、年間の金額は大きく変わります
年間の維持費は、「ドメイン代+サーバー代+ツールの利用料×12か月+保守の費用」で出せます。たとえば月額2,000円のサービスなら、それだけで年24,000円、5年で12万円です(計算のための仮の金額です)。格安HP屋で作る場合は、サーバー・ドメインの実費が年1〜2万円ほどで、保守は月額0円の都度依頼が基本です。維持費の中身はホームページの維持費・保守費用の相場、仕事用のメールアドレスは独自ドメインのメールアドレスの作り方で書いています。
帳簿での扱いは、別の記事で
制作費や維持費を帳簿でどう扱うか(勘定科目や減価償却など)は、サイトの中身や金額によって考え方が分かれることがあります。この記事では深入りせず、ホームページ制作費の勘定科目で整理しました。実際の処理は、顧問の税理士や税務署に確かめてください。

格安HP屋に頼むと|僕らも屋号の個人事業、LPと新規制作を使い分け
格安HP屋は2020年10月に始めた屋号の個人事業で、個人事業主の方には、目的に合わせてLP(8万円)か新規制作(25万円)をおすすめしています。
僕らも法人ではなく、「格安HP屋」という屋号の個人事業です。最初のお客様は、近所の喫茶店でした。一人〜数人で事業をしている方の「予算は限られているけれど、ちゃんと見えるサイトがほしい」という気持ちは、自分たちのことのようにわかります。
| 比べるところ | LP制作 | HP新規制作 |
|---|---|---|
| 料金(税込・追加料金なし) | 8万円 | 25万円 |
| 形 | 1ページの縦長のページ | 必要なページ数だけの複数ページ(ページ数で金額は変わらない) |
| 入っているもの | お問い合わせフォーム、スマホ最適化、GA4の設定 | WordPress、お問い合わせフォーム、資料ダウンロード機能、スマホ最適化、多言語対応、SEOの基本(構造化データ(検索エンジンに内容を伝える記述)・サイトマップ(ページの一覧)・OGP(SNSで共有されたときの見え方)・GA4(アクセス解析)の設定) |
| 納期の目安(素材がそろってから) | 最短10営業日 | 最短2〜4週間 |
| 向いている人 | サービスが1つ。まず問い合わせの窓口がほしい | サービスが複数ある。お知らせやブログを自分で更新したい |
どちらも、テンプレートを使わないオリジナルのデザインです。初稿は画像やラフではなく、実際に動くHTMLのデザインでお見せするので、スマートフォンでURLを開いて、仕事の合間に確かめていただけます。打ち合わせはオンラインで、全国どこからでも同じ料金です。制作中の修正は何回でも無料、お支払いは納品時の一括で、着手金はありません。
サーバー・ドメインは実費(年1〜2万円ほど)で、名義はお客様。取得から設定までの代行も実費だけで行います。公開後は、お知らせやブログをご自身で更新でき(新規制作の場合)、保守は月額0円の都度依頼が基本です。これまで作ったサイトは制作事例、業種ごとの見本はデザインイメージでご覧ください。僕ら自身の特定商取引法に基づく表記も公開しています。
まとめ|時間とお金のバランスで作り方を選ぶ
個人事業主のホームページは、使える時間とお金のバランスで作り方を選び、最低限のページから小さく始めて、維持費まで見て予算を組むのが失敗しないやり方です。
- 費用の目安は、自作0〜10万円程度、フリーランス10万〜50万円程度、小規模の制作会社は数十万円台
- ページはトップ・サービス・料金・プロフィール・お問い合わせの5つから。ネットで売るなら特商法の表記も
- 原稿と写真を自分で用意し、持続化補助金などの制度も調べる
- ドメイン・サーバー・ツールの月額・保守を足した、毎年の維持費で比べる
格安HP屋では、LP8万円・新規制作25万円(どちらも税込・追加料金なし)で、テンプレートに頼らないホームページを作っています。どちらが合うかわからない、という段階のご相談も歓迎です。相談と見積もりは無料です。お問い合わせか、お電話(050-3109-3399・平日10:00〜18:00)でどうぞ。開業の準備と合わせて考えたい方は、個人事業主はホームページをいつ作る?も読んでみてください。
よくあるご質問
気になる質問を
ひらいてね





