この記事の結論
「初期費用0円・月額〇円」の月額制は、最初の負担が軽いぶん、長く使うほど支払いが積み上がります。どちらが得かは、5年(60か月)の総額と、やめるときの条件を並べるとはっきりします。この記事では、その計算のしかたと、契約の前に確かめたいことをまとめました。
目次9の章+よくある質問
結論|月額制か買い切りかは「5年の総額」と「やめるときの条件」で決める
月額制(サブスク型)のホームページと買い切りは、月々の安さではなく、使う年数分の総額とやめるときの条件で比べるのが確実です。
「初期費用0円・月額〇円」という提案は、最初にまとまったお金がいらない分、とても身軽に見えます。ただ、毎月の支払いは使い続けるかぎり積み上がりますし、途中でやめたくなったときの決まりも、サービスによってさまざまです。一方で、手元の資金を残したい時期や、数年で作り直す予定がある場合には、月額制のほうが合うこともあります。どちらが得かは、次の3つを確かめれば、だいたい見えてきます。
- 5年(60か月)の総額:初期費用+月額×60か月+月額に入らない費用+やめるときの費用
- 最低契約期間と解約金:途中でやめたいとき、いくら払うことになるか
- 名義とデータ:やめたあと、ドメインとサイトのデータが自分の手元に残るか
月額制のデメリットとしてよくあげられるのは、長く使うと総額がふくらみやすいこと、途中でやめにくい契約があること、やめたあとにサイトやドメインが手元に残らないことがある点です。反対にメリットは、最初の負担が軽いこと、管理や更新をまとめて任せやすいことです。どちらも、契約の中身しだいで大きさが変わります。
僕ら格安HP屋は買い切りでホームページを作っていますが、月額制が悪いとは思っていません。この記事では、計算のしかたと契約の確かめ方を、できるだけ中立に書いていきます。制作費そのものの相場はホームページ制作費用の相場にまとめています。

月額制ホームページ(サブスク)のしくみ|初期費用0円の中身
初期費用0円の月額制は、制作にかかる費用を、サーバー代や保守の費用と一緒に、毎月少しずつ払っていくしくみです。
ホームページを作るには、設計・デザイン・コーディング(画面を組み上げる作業)など、人の手間がかかります。初期費用が0円でも、その手間がなくなるわけではありません。月額の中で少しずつ回収する形にしているので、事業者の側から見ると「一定の期間は続けてもらう」ことが前提になります。月額制に最低契約期間が決められていることがあるのは、このためです。
月額に入っているもの・入っていないもの
月額の中身は、サービスによってかなり違います。サーバーやドメインの費用、SSL(通信を暗号化するしくみ)、ちょっとした文字の修正、アクセスの報告まで含まれるものもあれば、サーバー代は別、修正は1回ごとに料金、というものもあります。同じ「月1万円」でも、中身が違えば単純には比べられません。まずは、月額で何をしてもらえて、何が別料金なのかを書き出してみてください。
最低契約期間と、途中でやめるときの費用
次に確かめたいのが、最低契約期間の長さと、その途中でやめたときの扱いです。たとえば「最低36か月・途中で解約するときは残りの月額を一括で支払う」という契約なら、12か月でやめても、残り24か月分を払うことになります。月1万円なら24万円です。反対に、最低期間がなく、いつでもやめられるサービスもあります。自動で更新されるかどうか、解約の申し出を何か月前までにするかも、あわせて見ておきましょう。
「月額」でもリース契約のことがある
月々の支払いでも、制作する会社ではなくリース会社と契約を結ぶ「リース契約」の場合は、話が変わります。経済産業省と中小企業庁の注意喚起のチラシ(2011年8月)では、ホームページ作成もリースの営業の例にあげたうえで、事業者どうし(個人事業者を含む)の取引にはクーリング・オフ制度が適用されないこと、リース契約のあとの中途解除もできないことを、注意点としてあげています。契約書にリース会社の名前が出てきたら、ここで話している月額制のサブスクとは別のものだと考えてください。くわしくはホームページのリース契約の記事で書いています。
5年の総額の出し方|月額×60か月に、入っていない費用とやめる費用を足す
5年の総額は「初期費用+月額×60か月+月額に入らない費用+やめるときの費用」の4つを足せば出せます。
計算そのものは難しくありません。大事なのは、パンフレットや見積書に大きく書かれた月額だけで終わらせず、4つの箱を全部うめることです。
- 初期費用:0円のことも、数万円かかることもあります
- 月額×60か月:5年は60か月です。月5,000円なら30万円、月1万円なら60万円、月2万円なら120万円になります
- 月額に入らない費用:サーバーやドメインが別なら、その費用。ページの追加や大きな修正、オプションの機能の料金も入れます
- やめるときの費用:解約金、データの買い取り、ドメインを移すための費用など
比べる期間は、実際にそのサイトを使うつもりの年数にそろえます。この記事では5年を例にしていますが、3年で作り直す予定なら36か月、もっと長く使うなら7年や10年で計算してみてください。
もう一つ、税込か税抜かもそろえます。月1万円が税抜の表示なら、税込では1万1,000円で、60か月では66万円です。月々の1,000円の差でも、60倍すると6万円になります。
何か月で買い切りと同じ金額になるか
もう一つ便利なのが、「何か月使うと、買い切りと同じ金額になるか」を出す方法です。買い切りの制作費を、毎月の支払いの差で割ります。
たとえば、買い切りは制作費25万円で、あとはサーバーとドメインの実費が年1万〜2万円(月にすると約830〜1,670円)。月額制は初期費用0円・月1万円で、サーバーとドメインも込み。この場合、毎月の差は約8,300〜9,200円なので、25万円を割ると約27〜30か月です。つまり2年3か月から2年半ほどで同じ金額になり、それより長く使うほど買い切りのほうが安くなる計算です。反対に、2年もたたずに作り直すことがわかっているなら、月額制のほうが安く済みます。
月額制と買い切りの5年総額を表で比べる
同じ5年で比べると、月額の大きさと、保守の費用を毎月払うかどうかで、どちらが安いかは入れ替わります。
下の表は、計算のしかたを見てもらうための例で、特定の会社の料金ではありません。どれも税込とし、サーバーとドメインの実費は年1万〜2万円として計算しています。
| 例 | 最初に払う | そのあと払い続ける | 5年の総額 |
|---|---|---|---|
| 月額制A(初期0円・月1万円・サーバーとドメイン込み) | 0円 | 月1万円×60か月=60万円 | 60万円 |
| 月額制B(初期5万円・月5,000円・サーバーとドメイン込み) | 5万円 | 月5,000円×60か月=30万円 | 35万円 |
| 月額制C(初期0円・月2万円・更新の代行込み) | 0円 | 月2万円×60か月=120万円 | 120万円 |
| 買い切りD(制作25万円・保守の契約なし) | 25万円 | 実費 年1万〜2万円×5年=5万〜10万円 | 30万〜35万円 |
| 買い切りE(制作40万円・保守 月5,000円) | 40万円 | 保守30万円+実費5万〜10万円 | 75万〜80万円 |
表からわかるのは、「月額制だから高い」「買い切りだから安い」とは限らない、ということです。月額制Bのように月額が小さければ、5年でも買い切りDと大きくは変わりません。買い切りでも、Eのように保守の月額を払い続ければ、総額は月額制Aを上回ります。なお、Dには修正を頼んだときの費用が入っていないので、頼む回数が多そうなら、その分も足してください。
見落としやすいのが、6年目からの差です。月額制は使い続けるかぎり月額がかかり、買い切りは実費(と、頼んだときの修正の費用)だけになります。5年で作り直すのか、もっと長く使うのか。使うつもりの年数で、表の計算をやり直してみてください。
とはいえ、金額だけで決めないことも大切です。月額制Cのように更新の作業をまとめて任せられるなら、そのぶん自分の時間が浮きます。「毎月何をしてくれるのか」と、それを自分でやる場合の手間を並べてみると、納得できる答えが出やすくなります。保守の中身と維持費の考え方はホームページの維持費・保守費用で、公開後の更新のしかたはホームページの運用で書いています。
解約するとサイトとドメインはどうなる?|答えは契約書の中にある
解約したあとにサイトやドメインが手元に残るかどうかは、サービスごとの契約で決まっていて、答えは契約書や利用規約の中にあります。
月額制では、サイトを置くサーバーやデザインのデータを、事業者の側で管理していることがあります。その場合、解約したあとの扱いは、おおむね次のように分かれます。
- サイトが止まる:解約と同時に公開が終わり、データも引き渡されない
- 買い取れる:解約するときに、決められた金額でサイトのデータを引き取れる
- データはもらえるが、そのままでは動かない:その事業者の独自のしくみで作られていて、ほかのサーバーに移すには作り直しが必要になる
- そのまま持ち出せる:WordPress などのデータを渡してもらい、別のサーバーで続けられる
どれになるかで、やめたあとにかかるお金も手間も大きく変わります。契約の前に、自分の契約がどれに当たるのかを確かめておきましょう。
いちばん困るのは、ドメインとメールが止まること
サイト以上に困るのが、ドメイン(インターネット上の住所。〇〇.com や 〇〇.co.jp の部分)です。ドメインの登録者(名義)が事業者のままだと、解約したあとにそのドメインを使い続けられないことがあります。そうなると、名刺やチラシに印刷したURLも、同じドメインのメールアドレス(info@〜など)も使えなくなります。お客様や取引先に知らせてあるアドレスが変わるのは、サイトが止まる以上に痛いところです。
名義は、ドメインの登録情報を調べるWhois(フーイズ)という検索で確かめられることがあります。たとえばJPRSの案内では、JPRS WHOISで「登録者は誰か」を確かめられるとしています(調べられるドメインの種類には決まりがあり、登録者を表示しない設定のものもあります)。確かめ方と、名義が自分でなかったときの直し方はドメイン・サーバーの名義の記事にまとめました。
契約書で読むところ
契約書や利用規約では、「契約期間」「自動更新」「中途解約」「解約後の取り扱い」「データの返還」「知的財産権」「著作権」といった見出しのところを読みます。書いていなければ、契約の前にメールで質問して、答えを文面で残しておくと安心です。デザインや文章の権利の考え方はホームページの著作権で説明しています。
月額制が向く人・買い切りが向く人
月額制は手元の資金を残したい人や短い期間だけ使う人に、買い切りは同じサイトを長く使う人や自分で更新したい人に向いています。
月額制が向いている人
- 開業したばかりで、制作費をまとめて払うより、手元の資金を残しておきたい
- 期間限定の企画や、2年ほどで作り直す予定があるなど、使う期間が短い
- 更新や修正を自分でやる時間がなく、毎月の作業ごと任せたい(月額に作業が十分に含まれている場合)
- サーバーやドメインの管理も含めて、窓口を一つにまとめたい
買い切りが向いている人
- 同じサイトを3年、5年と長く使うつもりでいる
- お知らせやブログは、自分で更新したい
- ドメインやデータを、自分の名義・自分の手元に置いておきたい
- 将来、別の頼み先に乗り換える可能性も残しておきたい
迷ったら、「3年後もこのサイトを使っているか」を考えてみてください。使っていそうなら買い切り寄り、作り直していそうなら月額制寄りです。そのうえで、両方の見積もりを同じ条件で取り、5年の総額を並べると判断しやすくなります。頼み先の選び方全体は失敗しないホームページ制作会社の選び方も参考にしてください。
契約の前に確かめること|月額制のチェック表
契約の前には、最低契約期間・解約金・月額の中身・名義・データの持ち出しの5つを、口頭ではなく書面で確かめておくのが基本です。
下の表は、見積もりや契約書を前にして、そのまま使えるように作りました。右の列の聞き方で質問して、答えをメールでもらっておくと、あとで食い違いが起きにくくなります。
| 確かめること | 見るところ・聞き方の例 |
|---|---|
| 最低契約期間 | 「最低何か月の契約ですか?期間が終わると自動で更新されますか?」 |
| 途中でやめるときの費用 | 「途中で解約すると、いくらかかりますか?残りの月額をまとめて払う決まりですか?」 |
| 解約の申し出 | 「何か月前までに、どんな方法で伝えればいいですか?」 |
| 月額に含まれるもの | サーバー・ドメイン・SSL・修正の回数や範囲・更新の代行・報告の有無 |
| 別料金になるもの | ページや機能の追加、大きなデザイン変更、原稿や写真の料金 |
| 料金の改定 | 契約の途中で月額が上がることがあるか、その場合の知らせ方 |
| ドメインの名義 | 「ドメインの登録者は、うちの名義になりますか?」 |
| データの持ち出し | 「解約したら、サイトのデータはもらえますか?形式と費用は?」 |
| 契約の相手 | 契約書に、リース会社など制作する会社以外の名前が出てこないか |
| 税込か税抜か | 初期費用と月額が、どちらで書かれているか |
口頭の説明と契約書の中身が違うと、あとで話がこじれやすくなります。「いつでもやめられます」「データは差し上げます」と言われたら、それが契約書のどこに書いてあるかを、その場で一緒に確かめてください。見積書に書かれていない費用が出やすいところはホームページ制作の追加料金、見積書そのものの読み方は見積書の見方にまとめています。

格安HP屋に頼むと|25万円の買い切りと実費だけ、保守の月額は0円が基本
格安HP屋は買い切りで、ホームページの新規制作は25万円(税込)、5年の総額は実費を足して30万〜35万円ほどが目安です。
料金は、HP新規制作が25万円、HPリニューアルが30万円、LP制作が8万円で、すべて税込・追加料金なしです。ページ数や機能の数で金額は変わりません。別にかかるのはサーバーとドメインの実費(年1〜2万円ほど)だけで、名義はお客様です。取得から設定までの代行も、実費だけで引き受けています。
公開後の保守は、月額0円の都度依頼が基本です。文字の差し替えなど簡単な修正は1件1,000円〜、デザイン変更やページ追加は1万円〜が目安で、頼んだときだけ払えば済みます(納品後30日間、リニューアルは60日間は無償でサポートします)。お知らせやブログ、実績の更新は、WordPress でお客様自身が無料でできるようにして、更新のマニュアルもお渡しします。
まとめて任せたい方には、希望者だけの保守管理プラン(月額2万円・税込)もあります。こちらは最低契約期間がないので、必要な時期だけスポットで頼めます。WordPress 本体とプラグインの更新、サーバーのセキュリティチェック、定期バックアップ、更新作業 月10回までが込みで、あとから切り替えることもできます。このプランを付けるかどうかも、この記事と同じように、頼みたい作業の量と総額で考えてもらえればと思います。
お支払いは納品時の一括(公開後14日以内)で、着手金も分割払いもありません。リース契約も使いません。銀行振込かクレジットカード(VISA・Mastercard・JCB・American Express)でお支払いいただけます。公開(納品)前なら、キャンセルしても費用は一切かかりません。
買い切りで気になるのは、「まとまったお金を払ったのに、思っていたものと違ったら」という点だと思います。格安HP屋はテンプレートを使わず、一社ずつゼロからオリジナルのデザインを作ります。そして初稿を、画像やラフではなく、実際に動くHTMLのデザインでお見せします。パソコンやスマートフォンで開いて触れるので、完成に近い形で判断でき、行き違いが少なくなります。制作中の修正は回数無制限で、追加料金もかかりません。お支払いは、そのあとの納品のときです。
一方で、分割払いがないぶん、制作費をまとめて用意するのが難しい時期には合わないこともあります。その場合は、1ページのLP(8万円・税込)で始めて、事業が落ち着いてからホームページを作る、という選び方もあります。料金の詳細は料金プラン、これまでに作ったサイトは制作事例でご覧いただけます。
まとめ|月額の安さより、60か月後とやめる日のことを考える
月額制と買い切りは、どちらが正しいかではなく、使う年数とやめるときの条件で、自分に合うほうを選ぶものです。
- 5年の総額=初期費用+月額×60か月+月額に入らない費用+やめるときの費用
- 買い切りの制作費を毎月の差で割ると、何か月で同じ金額になるかがわかる
- 最低契約期間・解約金・自動更新・解約の申し出の期限を、契約書で確かめる
- ドメインの名義と、解約したあとのデータの扱いを、契約の前に決めておく
- 契約の相手がリース会社なら、月額制のサブスクとは別のものと考える
格安HP屋は、新規25万円・リニューアル30万円・LP8万円(すべて税込・追加料金なし)の買い切りで、テンプレートを使わないオリジナルのデザインを、初稿から実際に動くHTMLで確かめていただけます。「月額制の提案と比べてから決めたい」というご相談や、お見積もりだけのご依頼も歓迎です。相談とお見積もりは無料です。お問い合わせからお気軽にどうぞ。
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